第77話 似顔絵

ここの子達はいい子ばかり。

私にもすぐ懐いてくれた。

休養中の先生が復帰したらお別れか。

少し寂しいな。

楽しそうに絵を描く園児達を眺めていて、気付いた。

皆が皆、額に傷のある人を描いている。

「誰を描いたの?」

近くにいる子に聞くと、全員が声を揃えて

「お父さん!」

と答えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る