第34話 びっくり箱

誕生日の朝、私の机の上にラッピングされた箱とカードが置かれていた。

カードには『ビックリ箱』と書いてある。

苦笑しながらリボンを解き、えい!と蓋を開けた。

箱いっぱいに収まった男の顔が、ぎょっとしたように目を見開いた。

隙間からガリガリの手が伸びて、バァン!と蓋が閉まった。

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