第6話 バス停

どこかへ行ってしまいたい。

「あのバスに乗りなさい」

突然話しかけられて驚いたが、お礼を言ってバス停に並んだ。


「よんじゅきゅーう」


後ろの方で幼い声がする。


「よんじゅはーち」


「よんじゅなーな」


少しずつ近づいてくる。


「さん」

「にい」

急に声が右下から聞こえた。

「いち」

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