〜君は何故殺されたんだ〜
君の家に着いた。
少し勇気を持ってチャイムを押そうとした時
ガチャと音がし、君が出て来た。
君は、少し驚いた様な顔をして、すぐに見下す様な目で見てきた。
そこですぐさま僕は、君に謝罪した。
『君が謝罪して来た時のひどい態度。
あれは本当にすまなかった』と、
しかし君は僕に謝罪して来た時に、放ったあの言葉と全く同じ『今更何言ってるの』だった。
僕は君だったら優しくすると思ってた。
いくらひどい事をした人でも、謝罪しに来た人にさっきの言葉を、放た無いと思ってたのだ。
だからとても悲しくて、そしてとても腹がたった。
気づけば言い争いになっていた。
途中銃声の様な音がしたが、僕はひたすら思いをぶちまけていた。
はっと我に帰った僕はそこで、目を疑う光景を見る。
そこには君が死んでいたのだ。
訳が分からなかった。
さっきまで言い争いをしていた君が、今目の前でうつ伏せで倒れている。
下には赤い液体が水溜りを作っていた。
その後警察に事情聴取をされたが、あまりの衝撃に一体どんな事を聞かれたのか、あまり覚えていなかった。
ただ自分の知ってる事は全て話した。
警察が調べた所、君は銃で殺害されていた為に、一般人の僕はすぐ家に返された。
僕は自分の部屋に入ると部屋の鍵を閉め、ひたすら泣き叫んだ。
涙が枯れるくらい泣き叫んだ。
この悲しみでいっぱいの気持ちを、少しでも落ち着かせる為に、ひたすら泣き叫んでいた。
何時間経ったのか、もう外はもう朝を迎えていた。
僕は少し落ち着きを取り戻していた。
そして悲しみが和らぐと同時に、親友だった君へ伝えたかった言葉を、伝えれなくなったその後悔が、ひどく僕を苦しめた。
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