星屑詩集

ふるふる

第1話 『天井』

『天井』


カチカチカチカチ

時計の音

硬く凍ったつま先

閉じたまぶたの裏ははじけて

また目を開く

吊り下がってるライトがどんどん近づいてくる

持て余した脚を曲げたり広げたりする

右・左・仰向け

バイクの音

カーテン越しに明るくなっていく

始発電車の音

鳥の声

時計は今もカチカチカチカチ

カーテンレールから漏れる光を見ている

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