初日の出



もうすぐ初日の出だよ

そう言ってわたしを撫でるいつもの手

わたしはそれに、みゃーお、と鳴いて返す

冷たい空気とあたたかな手と明るくなってゆく空

昨日となんら変わらないこの夜明けも

人間にとっては特別なものらしい

彼らはいろんなものに意味をつけたがる

人間と暮らし始めてから

わたしの中にも意味のある日が増えた

今日からまた1年が始まる


朝が来た

まっすぐな光がわたしたちを照らしていく


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