ロバート・フルトンの水中ボート


 ロバート・フルトンは、蒸気船の最初の建造者として財を成した。

 しかし、フルトンはその前に、水中ボートのアイデアを思いついていたのだ。それは、敵艦に気づかれずに接近して、爆薬をしかけるというものである。

 アメリカ人のフルトンだが、フルトンのアイデアに最初に目をつけたのはナポレオン。

 よし、お前の好きなようにやってみろと、イギリス船を攻撃させたのだが、散々な戦果だったため、ナポレオンから処刑されそうになったが、なんとか許してもらって命拾いをした。


 ナポレオンに愛想をつかしたフルトンは、今度はイギリス側に自分のアイデアをもっていった。

 当初のアイデアは改良され、魚雷としての性能を持っていたのだが、フランス艦隊に損害を与えることはできなかった。


 イギリス側からも追われる身となったフルトンは、アメリカに逃げ帰り、ニューヨークで再起を図るべく、魚雷で船を爆破する実演を見事にやってのけた。

 さあ、これはどうですとアメリカ政府に打診したのだが、アメリカ政府は全然乗り気にならず、結局フルトンの水中ボートのアイデアはどこにも採用されることはなかったそうだ。

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