023.白の残光

 奪われた日常の果てに

 いつか覗いてみた太陽の骸を

 迸る水の流れに至る夢の道

 露わにされたその骨の行末を

 案じ奉る御胸に添える指先

 我征くは大地の響きの橋梁にて

 眠る中にて彷徨うばかり




※平成29年8月18日初出

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