黒と紅

ビーズを撒き散らしたみたいな夜空に君はいるのですか

あれからどのくらい経ったのだろう

最後に見た君の顔が血糊みたいにベッタリと僕の心にはりついている

君の笑った顔なのに

大好きな君の姿だったはずなのに

どうしてなのだろうその君の顔は

僕の心をナイフで切り裂いて

僕の心をぐちゃぐちゃに抉っている

大好きな君にもう会えない辛さよりも

君の笑顔に貼り付けられた

耽美的でエゴイスティックな感傷に

僕の心は落ちていく

深い深い感情的な奈落へ

なんて自分勝手なやつなんだ

そう誰かに言われたような気がする

その声が本当にしたのかも分からない

もう僕の周りの世界だってハッキリと知覚できないのだ

何が現実か妄想なのか本当なのか嘘なのか

何も分からないまま時間だけがいつも通り進む

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