酔仙楼詩話
吉野川泥舟
詩
君は知らないのか
いや知っているはずだろうとも
黄河の水が天の彼方から流れ来て
海まで到れば二度と帰らないことを
君は知らないのか
いや知っているはずだろうとも
鏡に顔を映して老いを嘆き
朝には黒かった糸が夕暮れには雪になることを
だからこそ
人生で大切なことはただひとつ
楽しめるときには存分に味わい尽くすこと
金の酒樽があるというのに
ただ月に向かわせるだけなんて野暮の極み
この世に私が生まれ出たのは
天の意思が働いてのこと
そう きっと活躍する機会がある
どんなに散財したところで
金は天下の回りもの ぐるりと巡ってもと通り
料理はどんどん運んで来い
遠慮するなどもってのほか
酒は飲め飲め 飲むならば
当然一度に三百杯 三百杯は飲まねばならぬ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます