第28話

最近。


変な生物が出現すると話題なっておりますが。


仲間の魔法少女がそれと交戦。


むかしから語り継がれてきた。


超自然的な存在の具現化であると判明。


溜まり積もった人々の邪念や負の念が実体化し。


変な生物となって人々を襲撃するようになりましたので。


対応に追われています。


すみれ。

「あんなおぞましいものを生み出してしまうのも人間。」

「人間の業はとんでもないわ。」


あかね。

「なんか夜間が酷いらしいよ。」


すみれ。

「わたしたちも対処にまわろう。」

「連絡連絡。」


夜の公園。


日葵。

「確かに見たよ。」

「すごくへんてこだった。」


苺花。

「狂った芸術家が調子に乗って描いて。」

「次の朝目覚めて。」

「自分の絵を見て気絶した。」

「なんていう話があったらしいけれど。」

「まさしくそれ。」


千夏。

「チカちょっと詳しいですけど。」

「あの手の害獣は得意なんですけど。」


すみれ。

「チカちゃんのアドバイスが必要だよ。」


千夏。

「人々の邪悪な念が形を取って化け物になったから。」

「破壊しても元に戻るんですー。」


紗莉奈。

「それだけ聞くと手の打ちようがないけれど。」


千夏。

「でも浄化させれば呪いの結晶はあるべき場所へ還るんですけど。」


乃土香。

「浄化?」


美香。

「連れてきたよ。」


瑠璃。

「お話は伺いました。」

「あれは破壊したあと。」

「祝詞を唱えれば浄化されます。」

「お清めの砂を浴びせても。」

「手水鉢にある水を浴びせても倒せます。」

「戦闘力はそこそこありますのでご注意ください。」


すみれ。

「それはみんな知っているの?」


瑠璃。

「もう知っています。」

「情報が遅かったようですね。」


すみれ。

「道具はあるみたいね。」


瑠璃。

「一式揃えておりました。」

「どうぞ。」


あかね。

「散開する?」


すみれ。

「相性が良い人同士で組める?」


日葵。

「まいかちゃんとならやれそう。」


苺花。

「構わないよ。」


千夏。

「瑠璃ちゃんと気が合いそうですー。」


瑠璃。

「ではわたくしと。」

「他の者は出払っておりますから。」


紗莉奈。

「三人で行く?」


美香。

「あなたが仕切りなさいよ。」


乃土香。

「別にいいけれど。」


あかね。

「すぐに決まったよ。」


すみれ。

「では各自散開。」

「手当たり次第に倒して。」

「清めてしまって。」


全員散開。


各グループ事に駆除作戦が。


この街で展開されております。


犯罪者は魔法少女を見て。


いきなり逃げ出しました。


市民に動揺が広がっておりますが。


すぐに治まりそうです。


すみれ。

「見当たらへんよ。」


あかね。

「この路地裏にいる。」


すみれ。

「えー?」


黒い樽のような形で。


顔がある。


どこかメルヘンなキャラクター。


すみれ。

「待って!ぜんぜんカワイイじゃない。」


あかね。

「有害だから倒すよ。」


すみれ。

「火炎風神。」


渦になった炎が怪獣を貫く。


怪獣倒れる。


すかさず清めの塩。


神社や神棚で構成された特別な塩だったので。


それだけで駆除できました。


変なの消滅。


紗莉奈ちゃんたちが苦戦しているそうです。


駆けつけると怪我人2名。


紗莉奈。

「めっちゃ強いのだった!」


乃土香。

「油断したー。」


美香。

「何も考えずに突っ込むのがいけなかった。」


あかね。

「クイッククロット。」

「止血するよ。」


すみれ。

「さすがに激戦になるかあ。」


瑠璃。

「それは有り得ません。」

「彼らにはパターンがあります。」

「半分くらいはもう読めています。」


すみれ。

「それなら話は簡単そうやね。」


みんな一時的に集まってくる。


すみれ。

「再編成しよう。」


あかね。

「2グループで対応しよう。」


瑠璃。

「この街のシェイドは強いのかもしれません。」


チームを再編成して。


怪我をした娘は帰らせました。


他の魔法少女の領域に入りましたが。


倒れている女の子がおりました。


あかね。

「エピネフリン打つよ。」


すみれ。

「やられたん?」


あかね。

「ひとりで対処したみたい。」


女の子。

「うっ!」


すみれ。

「メディック。」


あかね。

「医は仁術。」

「これが医療の基本。」

「これさえ身に着けていれば。」

「知識や技能は後から着いてくる。」

「119。」


すみれ。

「なんて素晴らしい。」

「今日は退却。」


大人の魔法使いがやってきて。


戦況報告して解散となり。


以降は大人の魔法使いが駆除すると発表。


数の多さに困惑するも。


国内で激戦が展開されています。

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