第25話 地龍戦、決着

 アーサーの詠唱が完了した。


 すると、詠唱を初めてから現れた光が今まで以上に強くなる。

 両手を当てていた胸が赤く光り、胸の中から剣が出てきてそれを引き抜く。


「いでよ・・・」


 見た目は凄いが痛みなどは特にないらしく平然と行っている。


 そのまま剣を引き抜き、片手で構える。


 その姿はまるで物語にある勇者の様だった。


 そして、その剣は今までアーサーの使っていた派手な装飾のある剣とは違い、見た目は装飾等は一切無い武骨な剣だ。

 しかし、剣そのものが神聖な光を纏っていて普段のアーサーの剣以上に神々しい。


 武骨なのに神々しいという不思議さも相まって、聖剣と言われたら、あぁそうなんだ。とすんなり納得できそうな剣である。


 そして、赤い光を伴って出現した聖剣は次第に赤から淡いピンクのような光へと変わり、その光が剣を包み込む。


 刀身は元々アーサーの持っていて剣と同じ長さであるが剣に纏っている光により、倍以上に長く見える。


「みんな、待たせたな。」


 アーサーはそう言って聖剣を片手に勢いよく地龍アースドラゴンへと突っ込んでいく。


「遅いぜ!もうそろそろ倒しちまうところだったわ!ガハハハハハ!」


「ほんとよ。龍は耐性高いから時間稼ぎも大変なんだから。」


 なんか、2人の返事は噛み合ってないけどドラゴンは見た目通り強く、時間稼ぎも大変みたいだ。


 2人は少しの時間しか戦っていないのに、既にボロボロでジークは片腕が折れているように見える。

 ジャンヌは後衛であるからか、怪我こそないものの額に汗を浮かべ、物凄い集中状態だ。


 そんな2人を横にアーサーがふらりと動く。


「いくよ。」


 シュッ


 地龍へと突っ込んだアーサーがそう呟いた次の瞬間、まだのに既に剣を振り血を払う動作をしていた。


(?????)


 なんで?剣しまっちゃうの?



 そんな風に疑問に思ったが、何故か地龍が動かない。


「えっ?何が起きたの?なんで地龍は動かないの?」


 トウカは不思議に思って声に出してしまう。


「もう終わったからだよぉ」


 何言ってんだこいつは?ランスロットの言葉にそう思ったら突然、龍の首に亀裂が走り、ゆっくりとずり落ちた。


「へ?」


 その後、ポリゴンとなって消える。


「えっ?えっ?えっ!?」


 ビックリして呆然としてしまう。



 アーサーは先程、目にも止まらぬ早さで地龍へと駆け寄り、剣が届かない距離から一閃したのだ。


 レベルの低いトウカには見切れなかった為、何が起きたか分からないのは当然である。



――アーサーの聖剣の1つ。光の剣クラウ・ソラスに纏っていた淡いピンク色の光はただの見た目だけではなく、れっきとした刃だったのだ。

 自由自在に長さを変えられる光の刃。

 その姿はまさに光の剣である。――


「ほぇー・・・」


 呆然としていようと関係なく、地龍討伐によるリザルト画面が目の前に現れる。



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 エグゼクティブモンスター


 地龍アースドラゴンを討伐しました。


 これにより世界樹の森の管理権を入手しました。


 世界樹の森の管理権の入手により

 ユニーク称号『世界樹の森の管理者』を取得します。


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 入手アイテム


 地龍の魂アースドラゴンソウル

 龍の血×5

 ドラゴンの肉×5

 地龍の爪×10

 地龍の角×1


 碧玉のオーブ×50(パーティメンバー全員分)


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 ピロンっ


レベルが上がりました。

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(26レベル分)


【幸運強化】レベルが上がりました。


称号『龍殺し』を取得しました。


『龍殺し』

初めて龍種をソロ討伐した者に送られる称号。


龍種と意思の疎通が出来るようになり、過去に討伐したレベル未満の龍種に畏れられる。




「・・・・・・なんか、いっぱいだ・・・」




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名前 トウカ

 種族 天翼族☆1

  Lv 44

 HP 3940/3940 MP2400/2400

 STR 5 VIT 0   

 INT 0 RES 0    

 DEX 0 AGI 10   

 LUC 645     

 残りSP130


加護

女神フォルトゥーナの寵愛

LUCの数値を3倍にする


スキル

固有スキル

【飛行Lv3】

【天撃Lv1】

【神聖魔法】max


パッシブスキル

【幸運強化Lv8】

【投擲術Lv6】

【剣術Lv2】

【MP超速回復Lv1】


アクティブスキル

【鑑定Lv6】

【召喚術Lv1】

【時空魔法Lv6】


装備

初心者のナイフ☆1 攻撃力+5

ダイアウルフの剣☆2 攻撃力+30 STR+5

ダイアウルフ兜☆2 防御力+10 AGI+2

ダイアウルフ軽鎧☆2 防御力+20 AGI+2

ダイアウルフ篭手☆2 防御力+10 AGI+2

ダイアウルフ腰☆2 防御力+10 AGI+2

ダイアウルフ靴☆2 防御力+10 AGI+2


所持金

42860G


称号


ユニーク

『友愛を築く者』

住人からの好感度が上がりやすくなる。


『五大神教トップ』

五大神教信者の好感度が最大値になる。


『スキルマスター』

スキルの熟練度獲得に大幅補正がかかる。


『世界樹の森の管理者』

イベントフィールド、「世界樹の森」の管理者権限を扱える。



通常

『一撃必殺』

最初の一撃のダメージが5倍になる。


『下克上』

格上の敵と戦う時、全ステータスに10%の補正が入る。


『生命の力』

HPが最大の時に与えるダメージ量が10%増加する。


『ジャイアントキリング』

レベル差による威力減衰を受けなくなる。


『致命の一撃』

クリティカルヒット時、相手の防御力を半分無視してダメージを与える。


『【神聖魔法】を極めし者』

【神聖魔法】使用時に大幅補正がかかり、消費MPが50%削減される。さらに、【神聖魔法】をスキルに囚われず自由に使える。


『龍殺し』

龍種と意思の疎通が出来るようになり、過去に討伐したレベル未満の龍種に畏れられる。


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 碧玉のオーブ 現在70個

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