春香「ねえこーへい、知ってる？　明日７月１日は『国民安全の日』なんだって」

航平「なんだそれ、初めて聞いたんだけど。そんな記念日、いったい誰が決めたんだよ？」

春香「もちろん日本政府だけど？」

航平「マジか。ってことはガチの記念日か。でも国民なんてやたらと主語がデカい割に、祝日にはなってないよな？　祝日なら金土日で三連休のはずだし」

春香「残念ながら『国民の祝日』には入ってないみたいだねー」

航平「でも名前的にどう見ても『国民の祝日』だよな。だって国民全体を名指ししてるんだぞ？」

春香「むしろこの名前で『国民の祝日』じゃない方がおかしいかも？」

航平「あー、今からでも祝日にしてくれないかなぁ。明日俺、英語のスピーキングで確定で当たるんだよな」

春香「だったら帰りにうちで一緒に練習する？　先生役するよ？　リピートアフタミー♪」

航平「いいのか？」

春香「ちょうど偶然マドレーヌを焼いたばっかりだったから、良かったらそれも食べていって欲しいなって……だめ？」

航平「まさか。むしろ喜んで食べさせてもらうよ。春香の作るお菓子はどれも美味しいからなぁ」

春香「えへへ、自信作だからいっぱい食べてね♪」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい