Clear Bullet -クリアーバレット-

しょうこう

<ノーブラッド編>あらすじ(ネタばれ注意)

 2015年、人には、魔法とも呼べる能力を有していることが判明し、世界中の人々が能力を使用していった。



 時は2113年、外傷のない不審死による事件が多発していた。世間は、その犯人のことを、死体の特異性から、出血なき殺人者『ノーブラッド』と呼んでいた。


 そんな中、晃陽高校の自治会に所属する如月紅白と神操天姫は、ノーブラッドの一件に対する警察の協力要請に応える形で、パトロールに出ていた。その最中、自我を失いながら能力を使う男性と女性に遭遇し交戦となる。紅白は、戦闘を得意としないことや、相手との相性の悪さも相まって、苦戦を強いられるが、相手が急に倒れこみ、ことなきを得たる。天姫も紅白と同様の形で、相手との交戦を終えていたが、二人が自我を失くしていたことや、倒れこむに至るまで能力を使っていたことに疑問が残った。


 これを受け、独自に調査に乗り出す天姫だったが、その裏で、彼女を狙う人影たちがいた。天姫に魔の手が伸びようとしたとき、彼らを蹂躙するもう一つの人影が…。



 その夜、一人の男がとある研究室に乗り込んだ。そこでは日夜、能力強化の実験が行われていた。その研究所内の白い壁や天井が、乗り込んだ男によって鮮血に染まる中で、彼は表情一つ変えずに立っていた。彼の名は如月紅白。またの名を、



―――――ノーブラッド。



 紅白は、能力開発によって、二つの能力を有していた。そして、ノーブラッドの名の所以たる消滅の能力『明鏡止水(クリアーバレット)』を使用し、研究所を壊滅させる。パトロールの時に交戦し、倒れた二人の様な人を、そして自分の様に二つの能力を持つ者を二度と生み出さぬために。



 表の世界と裏の世界。能力の開発実験が行われる限り、如月紅白は、裏の世界に乗り込んでいく。

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