第5生 すきる(1)

俺はユウシャとして生きていかなければならなくなった。


俺はやっとあの病院とかいう箱から出れるくらいには回復し王城に住まわせてもらっている。王城に住めるのはユウシャと王家の特権みたいだ。


俺は再び生まれ変わった自分の身体を見た。


すると、文字が見えてきた。


<<名前>> 勇者 アキ

<<スキル>> ・鬼神の命

説明:自分の命を削り通常時とは比較できないほどの力を得る。削られた命は睡眠により微量ずつ回復される。

       ・剣術

説明:腕から剣が生えているかの如く剣を操れる。

       ・先見

説明:数秒先の未来が見えるが再使用までに30秒のインターバルが必要である。

       ・念話

説明:言葉にしなくても心で会話できる。


なんだこれ、名前は俺の名前か。すきる??なんだスキルって。


俺はついに言葉を発しようとした、が、言葉が出ない。


あれ、俺病院でびっくりしてしゃべらなかったっけ?


なんかさっき、スキルっていうのに会話のことが書いてあったな、


もう一回見てみよう、どれどれ、、、


んっと、スキル念話:言葉にしなくても会話ができる、、!?


これだ!!病院ではびっくりしすぎて無意識のうちに念話できていたんだ。


まてよ?ってことはスキルっていうのは俺の能力のことか?


みんながみんな同じスキルなのか?ユキに聞いてみよう。


マツリはだめだこわい、何してくるかわからんからな。


一体どれくらい思うと念話できるんだ?ちょっと試してみよう。


王城のいろいろ言うことを聞いてくれる女の人に聞いてみよ。


(や~い、お前の母ちゃんで~ベ~そ~)


うん、反応ないな。これを言われていた子どもをゴブリンの時に見たが結構怒っていたからな。


聞こえていたら怒るに違いない。


(や~い!!お前の母ちゃんでべそーーー!!!)


あれ、これでも反応がない、、


(ねえ、そこの女、用があるんだけど。)


あれ、、、これもだめだ。


(ねえ!そこの女!!用があるんだけど!!)


「はい!御用でしょうか、アキさま。」


え!!聞こえんのかよ!!


「え?聞こえておりますよ??」


やばい、不思議そうな顔をしている。さっきのも聞こえてたろ、絶対。


(えっと、おなか空いたんだけど、、)


「はい!すぐ準備いたしますね!!」


そうして俺は夕食をとることになった。




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