ダンジョン系女子はありですか?
神水無月
始まり
キーンコーンカーンコーン
「起立、礼」
「「「ありがとうございました!!」
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「今日で、中学終わりですか」
私は桜井溟【さくらいめい】中学生だったが今日で卒業。4月から高校生になる。
ざわざわ
(やっと地味子から解放される)
(きもいのよねあの子、太ってるし貞子みたいで)
(視界に入るだけで目が腐りそう)
(また言ってる、もう慣れましたけど)
まあ、確かにこの容姿だとね
制服も大きめのサイズでぶかぶかで、スカートも膝下まで
話し方は普通だけど、向こうから話しかけても来ないからね
見た目THE地味子
(そりゃだれも来ないですよね。まぁ中学三年間気楽に過ごせましたし、これといっても楽しくなかったので。高校も同じでしょうし。)
「さて、帰りましょうかね」
荷物は前もって少しずつ持って帰ってたし忘れ物はないっと
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スタスタ
「さて、帰りにいつもの神社に行きましょうか」
家の近くに小さな神社がある。小さい頃は遊び場だったけど中学入る前位から日課としてお参りに来ている。神主さんは居ないけど・・
15分位歩き、目的地の神社に到着した
「いつも思うけどやっぱり廃れてるわね。神様居てるのかしら。」
鳥居は所々藻で覆われ建物も屋根が崩れかけている。草木も生い茂っている
「お参りに来ている私もどうかしているわね。さて、」
いつも通り、鳥居の前で一礼をして入ると、目の前が歪み、目に何か入ったのかと目を擦ると
「あれっ? ここ、どこ……ですか?」
先ほどまで見えていた景色がなく、目の前には薄暗い空間が見える。すると
【βダンジョンに入りました。入口を封鎖します。参加者1名ダンジョンクリア後称号を付与します】
と謎の声が聞こえた。
「え……、うそ……、なに、ダンジョン……? いりぐち……ふうさ?」
後ろを振り向くと、そこにあったのは壁、溟が通って来た道は……ない
「なんで……? ないの……、うそ……です……よね……?」
壁に近寄り触るが硬い感触だけがあり、
「どうして……こんなことに……」
壁に寄りかかり蹲って泣きそうになるが現状を確認する。
「グズッ……、ダンジョンクリアって事は進まないと行けないんだよね」
(カバンの中に役に立つ物……、ハサミとカッター位? ボールペンはポケットに入れとけば良いかな?)
「うん……、よし、行きましょう」
溟は立ち上がり、周辺を確認する
(ここは……洞窟ですか? 薄暗いですけど見えない事はないですね、道は一本道ですし進みましょう)
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