第9話、当たり前の日々は、意外と続かなかったりする。
翌日、、
俺は寝不足な事もあり少しボーッとしながら風香と一緒学校へ向かっていた。
『晴樹、大丈夫?なんだか具合悪そうだけど。』
風香が心配してそう聞いてきた。
昨日の事もあり、普通に話してくれるか心配していたが、どうやら大丈夫そうだった。
『大丈夫だよ、ただちょっと寝不足気味なだけだから!』
俺は出来るだけ明るい声でそう答えた。
『そっか、なら良かった!。』
『でも無理はしないでね?』
『ありがとう、気をつけるよ。』
何気ない話をしながら学校に着くと、そこで事件が起こった。
『あれ?これ、なんだろう?』
そう言って風香が手にしているのはどう見てもラブレターだった。
『もしかして、ラブレターかな?』
風香が気付くと俺にこう聞いてきた。
『晴樹は、どうしたらいいと思う?』
『俺は、、、、』
その時俺は何を思ったのかこう答えてしまった。
『良かったな、話だけでも聞いて上げたらどうだ?』と。
そう言うと風香は一瞬で悲しそうな顔になり、涙を目に浮かべながら、、
『晴樹の馬鹿!!!』
そう言って走り去ってしまった。
やってしまった、と気づいた時にはもう遅く風香の姿はもうなかった。
『何やってんだよ俺。。。』
_____________
教室に入ると風香の姿があった。
良かったと安堵して風香にさっきの事を謝ろうと近づくと菜月を連れて逃げてしまった。
『菜月、ちょっとお手洗い行こ。』
『う、うん』
菜月は俺たちの様子がおかしい事に気付き、心配そうに俺を見てきた。
俺はただ立ち尽くすしかなかった。
その後、風香は教室に帰ってきたが授業が始まってしまった為、話しかけることが出来なかった。。
……………………………
読んで頂きありがとうございました!
すれ違いが起きてしまった二人、これからどうなるのか?
感想、評価お待ちしております。
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