閑話  寂しがり屋の電話

前回に引き続き閑話です。


つづきの電話のシーンです。愛美の言葉は『』で示しています。


短いです。読みづらくてすいません。




~!~?~!~?~!~?~!~?~!~?~!~?~!~?~!~?~!~?~




「涼人だ」


『愛美………です』


「大丈夫か?心配にさせてごめんな。ちょっと風呂で寝てた」


『こっちこそ、連絡しすぎてごめんね……疲れてるのに…』


「大丈夫だ。愛美の声を聴くのが一番癒される」


『ありがとう……でも、ほんとに多すぎた……ごめん』


「大丈夫だから。安心して」


『……うん。私ね……心配になっちゃったの……涼人君が私からいなくなったらど

うしようって………そしたら………生きてけないから……』


「安心して。俺はずっといっしょにいるから」


『うぅ………ありがとう……心配かけてごめんね』


「大丈夫」


『……お風呂で寝ちゃうって……疲れてるんだね』


「まあな。少し忙しくてな。心配はするな。元気だから」


『そう……?倒れたりしないでね……涼人君が倒れたら耐えられない……心配にな

るから……』


「倒れたりはしないよ。愛美に心配はかけない」


『……ありがとう。無理だけはしないでね……』


「ありがとう。気を付ける」


『ほんとに……お願い……』


「愛美も無理だけはするなよ」


『大丈夫。忙しいことはないから……ちょっと大変だけど……がんばる……ってご

めんね……こんな話しちゃって……』


「気にするな。愛美のつらいこと全部吐き出していい」


『……ありがとう……でも、大丈夫。涼人君にネガティブなことは言いたく

ない』


「……ありがとな。でもため込むのだけはやめてくれ。俺だって愛美がいなくなったら生きていけないからな」


『わかった………つらくなったら涼人君に連絡する…』


「そうしてくれると嬉しい。いつでも頼れよ」


『ありがとう……大好き』


「ああ、俺も」


『……もう、寂しいよ……会いたい……』


「すぐに会えるように日程とか調節するから」


『……会えるの?』


「ああ、そうなるように努力してる」


『…ありがとう。私のために……無理しないでね……』


「無理はしないようにする。ただ、会えるようには努力してみる」


『……うん。こんなこと言ったら……余計に無理させちゃうけど……会いたく

て……寂しい……』


「俺も寂しいから。俺が愛美に会いたいからやってるだけだ」


『…ありがとう……』


「俺のためだ」


『……うん……私も頑張る………お休み』


「おう、よく休めよ」


『涼人君もね』


「わかった。休むようにする」


『じゃあね………またね』


「ああ、また」







『大好き』


「……愛してる」

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