ロケーションE 独楽のお仕事からの露天風呂②
【人物一覧表】
坂本 章(16)……学生
佐倉 菜花(17)……アイドル
堂本 明(8)……小学生
秋山 菜乃花(8)……小学生
【あらすじ】
明は、佐倉に焚きつけられて、菜乃花にプロポーズする決心を固めた。
菜乃花は明に小学校の校門前まで呼び出された。
そこで明は予定通りプロポーズした。
菜乃花は、オッケーするが、それは友達としてのもの。
その頃、坂本くんと佐倉はキスをしていた。
大量の資料を頭の中に入れるのに、山吹らなければ無理なのだ。
佐倉は明日の収録でも山吹るつもりだということを坂本くんに打ち明けた。
そして、そこで2人の恋路を邪魔する奴を消すと宣言。
止めにはいる坂本くん。
隠し事を暴露することを条件に、佐倉は消すのをやめることにした。
◯小学校・正門前(夕方)
明に呼び出された、菜乃花。
明、笑顔で迎える。
菜乃花「どうしたの。明くん」
明「大事な話なんだ」
下を向く、菜乃花。
菜乃花「うんっ」
明、菜乃花の前に出る。
明「菜乃花。好きです。大好きです。結婚してください」
菜乃花「明くん。うれしい。ありがとう。でも結婚はないわ」
明「えっ」
菜乃花「まずはお友達ってことで、よろしくお願いします」
明「あっ、あれーっ」
菜乃花「イヤだった。私、男の子の友達って、明くんだけだよ」
明「えっ、そうなの。菜乃花、みんなと仲いいじゃん」
菜乃花「クラスメイトだからね」
(ナ)「菜乃花は知り合い、クラスメイト、友達、恋人とタグ付けしている。
典型的な女子なのだ」
菜乃花「明くんは、菜乃花にとって特別なんだからね」
明「うん。ありがとう。そうだ。明日の撮影、見学しよう」
菜乃花「うん。楽しみね」
2人、手を繋いで歩く。
(ナ)「幸せそうな、明と菜乃花だった」
◯旅館・室内・布団の中(夕方)
(ナ)「その頃、坂本くんと佐倉は、キスの真っ最中だった」
キスを終える、さくら。
さくら「(張り切って)よしっ、やるよっ」
坂本くん「(怯えて)やっ、やるって何をさ」
坂本くん、のけ反りながら前屈みという変な姿勢になる。
さくら、布団から出ながら、
さくら「食べないから、安心して。資料に目を通すだけ」
坂本くん「そうか。山吹さくらの処理能力なら、余裕だもんな」
さくら、腕を組み仁王立ちして、
さくら「冗談。それでも30分はかかるよ」
坂本くん「じゃあ佐倉菜花だったら、5時間分」
さくら「そういうこと。やってらんないわよ」
坂本くん「ごめん、さくら。俺、知らなかった」
資料に目を通す、さくら。
さくら「いいのよ。お陰で闘志が沸いてきたもの」
坂本くん「闘志。どういうこと」
さくら「明日の収録も山吹る。恋の邪魔する輩を排除するためにね」
坂本くん「(苦笑いで)相手は小学生だよ。お手柔らかに」
資料に目を通すのを続けて、さくら。
さくら「無理よ。邪魔するやつは誰であれ消す」
坂本くん「物騒な」
さくら「物騒なものですか。私は本気だからね」
坂本くん「(項垂れて)そんなぁ」
資料から目を外して坂本くんを見る、さくら。
さくら「けど」
坂本くん「けっ、けど」
さくら「私に隠し事してるでしょう。それをゲロったら、やんないわ」
坂本くん「かっ、隠してるつもりはなかったんだけど」
さくら「じゃあ、消す」
坂本くん「(慌てて)分かったよ。言うよ。言うから」
さくら「よろしい」
坂本くん、露天風呂の件を説明する。
(ナ)「坂本くんの思惑通りにはいかないようですね」
======== キ リ ト リ ========
露天風呂に入れるなら、何だっていいじゃないですか。ねーっ。
いつもありがとうございます。
これからも応援よろしくお願いいたします。
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