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「うーん。この香りは、草雲堂のあんパンだな。売り出されるのは三時十五分だから、君は三十分並んで、これを買った」
「どうしてそこまで分かるんですか?」
そう毒見が尋ねると、男は、突然ばたりと地面に倒れた。
「だっ、大丈夫ですか!?」
毒見は、倒れた男の肩をつかんで、何度も振り揺らしたが、男は、意識を取り戻す様子はない。
どうしたらいいものか戸惑っていると、男は震えた声で、何かをぶつぶつとつぶやき始めた。
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