月を売るへの応援コメント
とっても素敵でした。
大人になることによって、昔とは違うふうに読めるようになった児童文学、のような印象を受けました。
人はやっぱり何かを忘れ続けなければ生きていけない。
夢であった人、交わした会話、抱いた思い、それから夢を見たことすらも、いつかは忘れてしまうとして、それでも「そこに確かにあったはずの何か」が失われてしまったような、そんな漠然としたさみしさだけはいつまでも残っていくのかもしれませんね...
「星の王子さま」のように、幻想的な雰囲気の中に、生きることの本質をまっすぐに見つめる気概と筆力を感じました。
作者からの返信
ありがとうございます。
「星の王子さま」とは恐れ多いです。大好きな作品です。
自分とは何かを考えるとき(僕はときどき考えるのですが……)、印象的な出来事を思い浮かべるのが常ですが、実際自分を構成している大部分は「忘れてしまったこと」たちで、だからこそ自分を知ることは難しいのかもしれませんね。
またそうだとすると僕たちはほとんどさみしさからできているような気がしなくもない……。
なんてことをコメントを読みながら考えました。
面白かったです。
ありがとうございました。
月を売るへの応援コメント
不思議な話ですね。その不思議さが何とも魅力的です。
何とも言えない読後感に包まれるのが心地いい。
良いものを読ませていただきました。
作者からの返信
ありがとうございます。
そういう風に読んでもらえたらよいな、と思って書いているのでうれしいです。
不思議な話と言えば、王道(?)ですがカフカの『掟の門』を思い浮かべました。よくわからない話なのに的確に心をえぐってくるのがすごいなと何度読んでも思います。
いろいろ解釈を試みるのも楽しいですが、何も考えないで感じるままに世界を楽しむのもまた良いですよね。