　【追記】

　先日ポケモンＨＯＭＥを課金して気づいたのですが、スマホ版だと同時に三体まで交換待機させられるという、かなり使い勝手のいいＧＴＳが実装されていました。ということは、剣盾のゲーム内で廃止された理由というのは、どうやらここにありそうですね。今のところピカブイと剣盾、そしてポケモンバンクと通信ができるようですが、正直過去作からの輸送となるとアローラ個体の剣盾輸送くらいしかやることがないですよね。あとはピカブイと剣盾相互通信。ポケモンバンクからＨＯＭＥという新たなプラットフォームを作り上げたのに、あまり使われないということになると痛い……、だから差別化を図ろうとして剣盾にはＧＴＳをなくしたのかもしれません。

　正直スイッチとスマホという二つのハードは、この先もポケモンが様々なコンテンツを出していくでしょうから、もしスイッチでポケモンの続編が出たとしても、ＧＴＳがゲームに導入される可能性は低いと思います。

　図鑑埋めの大親友、ＧＴＳ。剣盾で廃止され、かなり痛手を被った方も多いはずです。それにともない、なぜ廃止されたのかの疑問を抱く方も多いでしょう。

　実は私、先日剣盾にアローラライチュウを送りた過ぎてウルトラムーンを買いました。そこではいまだに健在のＧＴＳが！　そのＧＴＳに入り浸ることで、なんとなくなぜ廃止されたのかの、自分なりの答えが出てきました。

　率直に言いますと、「レア度の高いポケモンがいること」とＧＴＳのシステムが合わさった結果、「貨幣のように扱われるポケモン」が出てきてしまうんです。

　貨幣は言い過ぎかもしれませんが、例えばUSUMには出現しない、過去の御三家ですとか、出現はすれど入手がめんどくさいポケモンは、いわばほしいポケモンの万能引換券です。ホントにやってみてわかるんです。何でもない（ちょいレアな）ポケモンをＧＴＳにあずけても、ほぼ交換してくれる人はいません。ＵＳとＵＭそれぞれの限定ポケモン同士ならありえますが。

　しかし、人気のありそうな過去御三家を交換に出して放っておけば、たいていの場合半日経てばほぼ確定で交換されています。となると……、もうわかりますよね。欲しいポケモンを手にするには、そういうポケモン――「引換券ポケモン」を孵化させまくればいいと、おのずとそういう発想に至るわけです。

　育て屋、預かり屋からタマゴをもらった時に言われるセリフ「大切にそだててくださいね！」や、あるいは諸々の冗長な時間がカットされた剣盾において「タマゴの孵化シーン」は絶対的にカットされない理由、それらだけを見ても、ゲームフリークにポケモンを大切に育ててほしいという意思は十分すぎるほどに伝わってきます。だからこそ、ＧＴＳのあの状況を吟味した結果、剣盾では廃止するという結論に至ったのかもしれません。一つの要因として。

　正直マジカル交換がある以上、特定個体の孵化作業は防ぐことはできませんし、それは個人の自由です。しかし、ＧＴＳがなくなった以上、その特定個体の幅が大きく広がったのは確かです。間違いなく、抑止力とはなることでしょう。