詩集 暁に

しほ

交差点




いつもと違う道を選ぶ


あなたではない優しさの中で

微睡む私をイメージして


風に温度を奪われる頬を

吹き乱される髪が撫でる

何処にも行き着きたくない気持ちで

留まることもできない気持ちで

もうひとつ先の信号まで歩く


クラクションに掻き消される

靴音のリズムに合わせて






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