カン蛙バショ

tada

オモシロ意って難駄老

 面白いってなんだろう、と、考える時がたまにあります。自分は面白いが、正直わからないです。例えば極上の物語を読み切った時、普通の人なら一言では語りきれないぐらいの感想が出てくると思います。ただ自分の感想なんかは、『面白かった』それ以外には出てこないです。面白かったならいいじゃんと言われもしますが、この面白かったは、本心なのかと聞かれれば、素直に首を縦に振ることはできないです。むしろ素直に横に振ってしまいます。なので多分この『面白かった』という感想は、ただのお世辞のような物なのかもしれませし、お金を払って買った物なのだから、どれだけ普通の本だったとしても面白いと思いたいという自分の気持ちが、底の方では強いのかもしれません。これは他の趣味のことでもそうで、自分は格闘ゲームが好きで、よく遊んでいるのですが、格闘ゲームって当たり前ですが、勝った時が一番楽しいんですよ。そりゃ対人戦ですから、負けた方が楽しいなんてことは、そうそうないと思います。けど自分はその勝った時でさえ、「まぁ勝てた」ぐらいの感想しか出てこないんですよ。数時間やってその感想しかでない、なんで自分はこのゲームをやっているんだろうそう思ってしまう時もあります。時間の無駄だとは思いませんし、むしろ有意義な時間の使い方だとは思います。けどなんでか心の底から楽しくはないんです。ただの暇つぶし、ただの時間潰し、そんな感じがします。面白いってなんだろう、そう考えた時、自分の中での答えは、何もなかったです。何も出なかったです。一瞬でも面白いと感じていたことも、後から冷静に考えてみると何が面白かったのかわからないです。そんな自分が面白いというのを考えてもそこに何もないのは、必然なのかもしれないです。

 ここまで書きましたけれど、結局答えなんか出ないんですよね。だってわからないですもん、わかってたらここに書いてないですし、そもそも面白いことがわかってたらこんな疑問出てこないですしね。

 いつか心の底から面白いと思えるものに、出会いたいと心底思います。

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