賢者から怪盗に転職しました

登場人物

黒野カゲヒコ

　本作の主人公。勇者パーティーの【賢者】。召喚されたときに『全ての魔法を使うことができる』チートを取得する。

　年齢は28歳。ブラック企業の商社マンで、過酷な労働生活を送っていたため、他の3人ほど元の世界に執着はない。帰れるなら帰りたかったが、帰れないなら別にいいと思っている。

　子供の頃からマンガや小説に登場する「怪盗」に憧れており、どうせ元の世界に帰れないのなら怪盗として生きていこうと決意する。

　好きな女性のタイプは「峰不二子」。巨乳が好き。

白井ユウジ

　勇者パーティーの【勇者】。チート能力は「最強無敵、どんな敵も打ち倒すことができる聖剣を召喚する」。

　年齢は16歳。高校1年生。常にレナとシノンという二人の美少女と行動を共にしているため、男子生徒からは激しく憎悪されていた。実は血の繋がらない姉と妹、なついてくる後輩、生徒会長、女教師などともいい感じの関係にあるハーレム野郎。

　カゲヒコのような飄々とした大人の男に憧れているが、周囲からの賛同は得られていない。

　好きな女性のタイプは「落ち着いた大人の女性」。レナのことは好きだが恋愛対象としては・・・。

紅野レナ

　勇者パーティーの【戦乙女】。チート能力は「共に戦う者の能力を大幅に上昇させる」。

　ユウジの幼馴染。黒髪のロング。すこぶる美少女で、日本では多くの男子生徒の憧れの的だった。ユウジに惚れており、やたらと女性を引き付けるユウジにヤキモキしている。若干、ヤンデレ気質。

　好きな男性のタイプは「白井ユウジ」。ユウジが自分の物にならないのなら、いっそのこと・・・。

青崎シノン

　勇者パーティーの【聖女】。チート能力は「死者を甦らせることができるほどの回復能力」。

　ユウジのクラスメイト。黒髪、おかっぱの小柄な日本人形のような美少女。ロリロリ趣味な紳士からとんでもない支持がある。別にユウジのことは好きではないが、男避けのためにユウジハーレムに入ったふりをしていた。

　好きな男性のタイプは「50過ぎのナイスミドル」。ヒゲがあればなお良し。現在、狙っている男はとある国のとある司祭様。

国王

　ブレイブ王国の国王。人類に敵対する魔王を討伐するために勇者召喚を行う。勇者が魔王を倒した後は、その力で他国を侵略することを企む。

　勇者パーティーに逃げられたことで計画は頓挫してしまい、カゲヒコによって軍資金やマジックアイテムを奪われた状態で隣国と戦争することになる。当然ながら敗北する。

　講和によってブレイブ王国が滅ぶことは免れるが、多額の賠償金をとられて、国王も責任を取って毒杯のあおることになる。

騎士団長

　ブレイブ王国の騎士団長。勇者であるユウジに匹敵する剣の腕を持っている。

　あの後、逃げた勇者パーティーの捕獲に失敗して、国王を狼藉から守れなかった責任を取らされて牢屋に幽閉される。隣国との戦争の際には解放されるが、幽閉生活で体力が大きく消耗した状態で戦うことになり、雑兵に討ち取られてあえなく命を落とす。