悪魔『お前の一番大切なものと引き換えに、望みを叶えてやろう』

私『永遠の命こそ、我が願いである！』

悪魔『たやすい事だ』

私『だが、命がながいとしても、年老いて、病がちになりたくはないのだ』

悪魔『ほほう』

私『病も老いもなく、永遠に生きながらえたいのだ！　こんな途方もない願いが叶うのか！？』

悪魔『良いだろう。ここに契約は成立した』

ーーーこうして、私は不老不死となり、永遠の命を手に入れた。

世界が滅び、

人類が根絶し、

地球までもがなくなった。

けれども、私は存在し続けている。

ひとりきりで。

さ迷い続ける。

私『死なせてくれ！！！』

代償のあまりの大きさに慟哭しようとも、もはや後の祭である。

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