3-7 運の戦い?
緊張する。
そろそろ僕の番かな?
「続いてはスペシャルゲストの入場です」
よしっ。
「皆さんも知っての通り、この街ではあのカジノ事件やアイスクリーム革命を起こした富田裕翔選手です。
以上でスペシャルゲストの入場、紹介を終わります。
そして、ここからは一般出場者の入場となります。」
緊張したー。
僕はギャンブルトーナメント大会(本戦)の スペシャルゲストとして呼ばれた。
他にもスペシャルゲストがいて、頭が良い人や前回優勝の人。僕は運が良いという理由で選ばれた。
本当は本戦の前に予選があったらしいけど僕はそれを今日知った。
「これより、第153回ギャンブルトーナメント大会本戦を始めます。司会、運行、実況を務めるのはこの私、カンナです。
早速、一回戦目です。一回戦目はザンドレ選手vs‥
153回目ってすごいと思ってたけど隣の人がこそっと教えてくれた、前回は162回目と言っていて回数は適当らしい。
第一トーナメントはバカラという競技での対決だった。僕は5回戦目だからそろそろかな?
「すごい盛り上がってます。続いては裕翔選手vsユル選手」
まずは確認からだね。バカラで勝つ条件は簡単に言うとトランプの合計を9に近くする。
Aから9まではそのままカウント
10からKまではゼロとしてカウント
そして、下1桁のみカウントなんだよね。
「ここで5回戦目の特別ルールを発表いたします。
それはトランプの目標合計値の変更です。
通常ですと目標値は9ですが各自一度だけ任意の数に変更できます。ただし、カードを裏返す前に変更と宣言してください。
三回勝った方が勝ちです。では、始め!」
カードが配られてた。
最初に二枚配られるんだ。
「さぁ、一回目です。
一回目はどちらも変更はしませんでしたね。
裕翔選手がカードをめくった。
なんと、Jと9合計が9です。これは順調ですね。
対してユル選手のカードはQと8です。
これは裕翔選手がまず一勝です。
続いて二回目の戦いです。
今回も変更はないようですね。
裕翔選手のカードは3と5で合計値が8です。やはり凄い運です。
おぉっとユル選手も8と10で合計値が8です。
引き分けはこの試合にはありませんので3枚目を引かなくてはなりません。
ユル選手は早速引いて、Jです。これは良いですね。合計値は8のままです。
ここでトラブルです。裕翔選手に何かあったんでしょうか?
大丈夫でした。なんと裕翔選手、3枚目を引くと言うルールを知らなかったようです。
裕翔選手の3枚目はなんとAです。 本当にAです、私は彼の運の良さを改めて知らされました。
ここでユル選手からタイムの申請です。」
やっちゃったなー。3枚目を引くなんて言うルール知らなかったよ。次、勝てば僕の勝ちだな。
「試合再開です。
2人にカードが配られます。
ここでユル選手が変更を使ってきました。目標値が0に変わりました。
そして裕翔選手のカードはQと9で合計値は9
ユル選手のカードばJとK 合計値は0です。
これはユル選手の作戦勝ちです。裕翔選手の運の良さを逆手に取りました。
第4回目の戦いです。
変更は無しです
裕翔選手のカードは3と4
普通の人ならば良いカードですが彼を基準とすると少し悪い気がします。
そしてユル選手はKと6です。
これは意外とチャンスかもしれません。
合計値が7以上の場合は引き分けを除き3枚目を引けません。
なのでユル選手がここで2か3を引けば勝ちです。
ユル選手。引いた、そして慎重に裏返しています。
なんと、なんと、3です。
今回もユル選手の勝ちです。タイムから良い調子です。
なんと、最終対決までやってきました。
泣いても笑っても最後の戦いです。
なんと裕翔選手変更を使うことはありませんでした。通常通りです。
ここは一枚ずつ捲ってもらいましょう。
まずは裕翔選手。1枚目は8です、これは良い気がします。
ユル選手。1枚目は9。なんと9です。これは凄いです。
では、一斉にお願いします。
勝ったのは、
裕翔選手!!! その差はなんと1のみです。
2人の2枚目は順にAと9でした。
2人ともありがとうございました。
裕翔選手は次の試合は第二トーナメント、第3試合です」
〜後書き〜
今回と次回と間話(2個目)はいつか書き直したいと思います
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