【22 郷⇒倉 欅坂46というグループについて】回答。

 せっかくの機会なので、平手友梨奈に関して語ろうと思いました。

 でも、いちファンの僕が知っていることなんて、たかが知れています。

 たとえば、平手は幼少期にマーブルチョコを鼻の穴につめて病院に行ったとか。こんなことは、キャロてちがクソガキ(褒め言葉)と知っているならば、誰もが耳にしたことがあるでしょう。

 なので、今回は欅坂46に焦点をあてようと思います。


 以下、僕の記憶を頼りにして歴史を振り返ります。



 乃木坂に続く坂道グループとして、鳥居坂という新しいアイドルグループのオーディションが開かれました。

 その鳥居坂オーディションの合格者が、後に欅坂46の初期メンバーとなります。

 日本国民全員が、欅という漢字を書けるようになるほど、有名なグループになりましょうみたいな意味をこめて、このグループ名になりました。

 結成後、CDデビューする前に、メンバーのスキャンダルが発覚します。

 原田まゆ(名前がうろ覚え)というメンバーが、他校の先生とキスしている写真かプリクラが流出しました。

 デビュー前ということもあり、原田まゆはいなかったことにされています。欅坂が輝かしい活躍をする影で、彼女は四国で風俗嬢になったとかいう噂が流れたりしました。

 メンバーが一人減ったことで、20人になった欅坂に、長濱ねるが合流します。そもそも、欅という漢字は画数が21画なので、21人というメンバーにこだわりたかったのでしょうかね。ただ、CDデビュー前の彼女らからすれば、新メンバーを追加しなければならないほど、自分たちの実力が低いと思ったそうです。

 長濱ねるは、ひらがなけやきという形で加わり、後にひらがなのメンバーは増えました。

 ものすごい活躍をしていく中で、いまでも不協和音はMVを含めれば最高の曲です。メンバーが強い。初期メンバーやばすぎ。

 ただし、不協和音が原因で、平手は紅白で腕を負傷します。平手という絶対的センターが不在のため、ドーム公演が急遽ひらがなけやきに任せる形になったり、平手不在でも別のメンバーがセンターを務めることでライブを乗り越えてきました。

 ここまで長々と語ってお分かりと思いますが、平手は圧倒的なビジュアルとパフォーマンスがあるために目立っていましたが、他のメンバーも相当、すごいんですよ。

 それこそ、個々のメンバーが育つことで、いつだって目立つために、傷つけられていた平手を守る避雷針に成長していたのです。



 卒業ではなく脱退という言葉を選んで平手が去ったあとも、欅坂は続いていく。事実、少しの間は続きました。グループの改名が決定しましたけどね。


 ひらがなけやきが日向坂になっていなければ、ここまで欅坂が危機的状況に陥っていなかったのかもしれない。

 でも、ひらがながあそこまで育ったのならば、漢字欅が成長していないはずがないんだよ。だから、運営がクソでなければ、彼女たちが、いまみたいに微妙な思いをすることもなかったはずだ。

 ドキュメンタリー欅坂で、悪意の塊のような予告をつくった運営には期待できねぇがな。



 最後に、ファーストガンダムを引き合いに出してまとめます。

 初期のガンダムはMS(ロボットいうなれば兵器)とパイロットのバランスが絶妙なんですよ。

 初期の段階では、ガンダムの性能が高いおかげで、パイロットのアムロ・レイが敵MSのザクなどに無双します。

 ですが、後半ではその状況が逆転します。敵MSよりも性能が低いはずのガンダムで、アムロのパイロット能力が高いので、やはり無双するんです。

 まぁ、諸説あるのですが、この話が好きなので僕は信じています。

 強いMSに乗っているから強いという、あれやこれやのガンダムシリーズとは、ここが違うから好き。

 だって、こういうことですよ。前半でパイロットのアムロが強くなるまで守ってくれたガンダムを、後半ではアムロが恩返しのように、ガンダムを守るべく、すさまじい戦い方をする。


 平手は恩返しを終えるまでは、欅坂から離れないと思っていました。自分がセンターでないほうがいいのではないかという悩みを常に抱えていたのですからね。

 欅坂は、性能が高いグループです。うまく乗りこなせれば、必ずや巨大な戦果を挙げられるでしょう。

 だから、改名後のことも、なんら心配はしていない。

 昔みたいに円盤は買わないでしょうが、期待しています。


 それ以上に心配していなくて期待しているのが、ソロになった平手なのですが。


 あるラジオ番組で、平手は自らのソロ曲を紹介する際に「46で『夜明けの孤独』」と語ったのが、いまでも印象に残っています。自分のソロ曲でさえも、欅坂と紹介するのが、平手なんです。

 今後、彼女が曲を出したときは、平手友梨奈で曲紹介してくれるのでしょうから、あの紹介方法はかなり貴重でした。


 グループの性能がなくても、平手はやっていけるでしょう。女優としても一流なのは、響を見てもあきらかです。むしろ、表題曲「角を曲がる」のMVでの表情も、すごいから、見てほしい。響もNetflixで見えるよ。


 響という作品のために用意された「角を曲がる」がダブルアンコールの大トリで披露された、東京ドームのライブに関しても語りたくなってきた。


 東京ドーム公演のライブ構成は秀逸で、黒い羊をのぞくシングル表題曲は、全部歌っており、さらにシングルでもおかしくない曲も多数歌ってくれます。


 欅坂46を初見の人がみても、最後には欅坂46すげー、かっこいい。平手だけじゃないやん。ってなる考えられた構成。


 そうやって、欅坂46の力を示した上で、アンコールの不協和音。必殺技が解放された感じ。不協和音のCDが発売された頃からメンバーが代わり、この日のライブメンバーの実力を知った上での、その日だけの不協和音は、鳥肌がとまらん。僕は嫌だ、三回とも良かったで。


 そして、ダブルアンコールで「角を曲がる」が披露されます。


 欅坂46の力を見せつけた上での、平手が踊って歌うだけのシンプルな楽曲です。シンプルだからこそ、最高かよ。

 歌い終わったあとで、涙ぐむ平手は、ライブ中のMCでは、ずっと黙っていたのに、ここで、ようやくひとこと発します。


 まるで、エンディングですわ、欅坂46の。少なくとも、平手脱退に文句いえないパワーがあった。完結させてもうた。


 映画・響では、EDとして、鮎喰響(映画の主人公)を平手友梨奈(アイドル)に戻した曲のパワーはすさまじい。東京ドーム公演では、欅坂46の平手友梨奈をアイドルという枠組みではおさまらないものに進化させてしまったのだから。


 そんな彼女が登場する新しい映画も、面白い。期待。

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