第6話 ライター業とは調査作業が5割
昨日夕方、無事に記事の納品を終え、ほっと一息。
今回のように「締切ギリギリ」というのは、本当に僕の悪い癖です。
僕が仕事を受注するパターンとして、①僕からクライアントに企画を提案してそれが採用されるパターンと、②クライアントから「この内容でこの流れでこれを意図して書いて」と内容を指示されるパターンがあります。
どちらのパターンの記事を書くときでも、ライターは執筆中だけその記事で書く対象物についての「専門家」になります。ライターが記事の「対象物」を知り尽くさなければ説得力のある記事は書けません。※少なくても僕はそう思っています(^_^;)
特に②のパターンで受注する場合は、書く前にまず調査作業をしなければなりません。
例えば、この○○という商品の記事を書いてほしい、という依頼であれば、その商品を徹底的に調べますし、○○社という企業について書いてほしいと依頼されれば、その会社を徹底的に調べます。
調査作業のほとんどはネットで行いますので、取材に出かけるのは稀ですが、ネットでの調査も意外と時間や労力を要します。
ネットをみて「へ~、そうなんだ」と眺めているだけなら別ですが、それを記事にするとなると、記事の根拠となる「中身」を集めなくてはなりません。
企業紹介記事なら、まずはその会社の本社所在地、規模、従業員数、業務内容、売上高、資本金、取り扱う商品の詳細、その会社の沿革・歴史、過去の業績、企業としてのコンセプトなどを徹底的に調べます。
ライターはそれらを頭の中に入れ、整理し、記事構成や文章を考え、実際に「文字」として並べていきます。
逆に言えば、記事を書く場合、調査作業をしなければ実際に文字を並べることはできないのです。
はっきり言って、ライター業では調査が5割を占めるといっても過言ではないでしょう。いや、もしかしたら7割~8割くらいかもしれません。
とにかく、調査作業と書く作業は切っても切り離せません。
ひとつの記事を書きあげる工程はこんな感じです。
受注→構成の打ち合わせ→記事にする対象物の調査→導入部分を執筆→詳細を調査→構成を考えながら文章を組み立て→記事にする各項目調査→項目別の見出しに合わせて執筆→記事中身が事実と異なっていないか再調査→執筆仕上げ
まずは調査から入り、執筆しながらまた調査する、これの繰り返しです。
今まで自分が全くかかわってこなかった分野の商品や企業のことを調べまくるので、記事執筆中だけはその分野の「専門家」になるのです。
知らない分野の記事を書くのは大変ですが、面白味があることも事実です。知識欲が満たされる感じとでもいうのでしょうか(@_@;)
ただ、やっぱり僕は「好きなことを書く」のが好きなんです。だからどうしても締切が見えてこないと筆が進まないんだよなあ…。
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