嘘つきな彼女に仕返しがしたくて

水上えな

【ネタバレ注意】ファミ通文庫大賞用:第2章までのあらすじ

「私たちのピアノで世界を変えよう!」


初恋相手の波江里美なみえりみとそう約束した主人公、月城純つきしろじゅん

その直後、2人は交通事故に遭う。そこで里美は死に、純は失明。天才ピアニストだった純は事故のショックから、ピアノが弾けなくなってしまった。


それから5年が経ち、高校生になった純は、同級生の美波梨恵みなみりえに出会う。


純のピアノを執拗に聴きたがる梨恵は純にコンクールへ出るように言った。ピアノが弾けない純は当然拒否するが、梨恵は彼の家に押しかけて強引に出させようとする。


その一方で純の親友、川井健一かわいけんいちは梨恵に恋をしていた。最初はその恋に協力的だった純だが、彼女を知っていくうちに自分も好きになってしまう。そんな時、健一にその気持ちがバレて純と健一は疎遠に。自責の念に駆られた純は、梨恵を避けて閉じこもるようになる。それを知った健一は純に恋の宣戦布告をして従来の関係を取り戻した。

そうして再び日常が流れる中、純は梨恵の残した手がかりから、彼女の正体が実は死んだはずの里美だということを突き止める。

想いを告げようとする純だが、里美は純に「死んだ」という嘘をついてしまった罪悪感から、彼を避けるようになってしまう。

そこで純は里美と同じ「死んだ」という嘘をついて彼女に本当の想いを言わせた。

相思相愛であることがわかった2人は付き合うことになる。


それから高校を卒業し、純と里美は約束を果たすためフランスへ行く。そこで早速コンクールに出ようという話になった。

ところが純は講師にコンクール出場を拒否されてしまう。一方で里美はコンクール出場を許可され、どんどん活躍していった。

自分を置いて遠くへ行ってしまう里美に嫌気がさした純。本心ではないものの、里美に別れを提案する。しかしその言葉が嘘だと気付いた里美は仕返しするために純の喜ぶドッキリを仕掛けた。そして純はまんまとハマってその後、仲直り。2人は約束を果たすべく再出発を決意した。

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