2.
打ち上げを終えて家に着くとすでに朝8時を回っていた。愛猫のにぼしに構いながらテレビをつけると、昨日の自分が新曲を語っている。
「…なーにカッコつけてんだよ。」
矢吹蓮は”クールでセクシー”をウリにしているアイドル矢吹蓮に突っ込んだ。半年前までは俺の隣から鋭い突っ込みが入っていたところではあるが、もうこの部屋にいるのは俺とにぼしだけだ。自分で自分に突っ込みを入れる他はない。
「…ニャー」
「そうだよな、ごめんな。お前も腹減ったよな」
にぼしのエサを用意しながらスマホを確認してみても、一番にこの曲を聴いてほしかったやつからのメッセージは見当たらない。
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