8. 平笠への応援コメント
AAAで星3つ企画への参加ありがとうございます。
では早速
ストーリー[ A+]
登場人物[ A+]
文章[ A+]
評価基準
ストーリーに関する事
A 下記項目のうち二つ以上に該当したものがあったとき。
引き込まれた。ワクワクした。面白かった。読み返したいと思った。起承転結がはっきりしており、物語にメリハリがあった。好き。引き込まれる冒頭だった。この展開は好き。上手な伏線の回収だった。次の話への期待が高まった。
B下記項目の内一つに該当したとき
最後まで読めた。ストーリーの方向性がはっきりしていた。題材、キャラクター、設定が物語に生きていた。
キャラクターに関する事
A
魅力的なキャラクターだった。セリフのみで誰のセリフかが分かった。掛け合いが魅力的だった。キャラクターの行動に強い共感や憧れを持った。魅力的なセリフがあった。セリフ回しがカッコイイ。このキャラクター好き。推せる。キャラクター同士の関係性がいい。
B
誰が何を言っているのかが分かった。キャラクターの容姿や動きをイメージできた。キャラクターの心情を理解できた。
物語と関係がなく犯罪教唆をしていた。
文章
A
文体が魅力的である。文章のリズムがイイ。読みやすい。個性が感じられる。過不足なく描写ができている。風景・情景・心理の三つの描写を的確に使い分けている。世界観に浸れる地の文である。この文章好き。
B
ストーリーと文体が一致している。誰が何をしたかが分かる。主人公の目標、目的が分かる。
一言
【ストーリーに関すること】
設定の開示の仕方について
主人公の目的の設定と開示が上手だなと感じました。主人公の食事からお腹のものも空腹であるという流れは、動作から思考、そして設定の開示までシームレスに動き、とても自然に主人公の目的を理解できました。上手く言語化できないのですが、この食事のシーンだけで
・子宮のものの設定のキーワードが空腹
・世界観(東南系の地域であること、呪いがある)
・主人公の目的
・小鬼払いに犬を捧げる(伏線)
・目の相棒の存在
これだけの情報を出しておきながら説明臭さがなく、すべて物語として読めてしまう。さらには、荘園からの使いと会話劇まで書きあげる。すべてすべて【食事】というキーワードで綺麗にまとめ上げられているのは感嘆して言葉でなくなりました。
ストーリー全体を通して
まさに碁のように一文、一文が次への布石となっていてプロット段階から全体を俯瞰しながら練り上げられたように感じました。この洗練された物語の流れは好きです。大好きです。
【文章に関すること】
すごく、読みやすく読書に没頭できました。言葉選びから東南アジアの風が感じられました。時折挟まれる短文がよいアクセントになっていました。例えば、「心配性のリールー。金の瞳の、ケトリール」です。
申し訳ないです。私の語彙力と表現力が家出しました。上手すぎて何が良いのか言語化どころか分析もできないです。
ちょっと絞って戦闘描写
魔法を使った戦闘ではありますが、物理法則にしっかりと則り地に足がついた描写だったと感じました。作者様自身の経験や格闘技などの観察、勢いではなく戦況を俯瞰して書かれている非常にリアルな描写だと思います。あれ? ひょっとして格闘技の観察じゃなくて猫の観察だったりします?
一点だけ、引っかかったところ
6話黒犬冒頭
「手に持った笠の五色布は円を描き、鞭のように一匹を打ち据える」
五色布の動きがここだけイメージしにくかったです。円の動きですが、垂直方向に描かれた円と水平方向に描かれた円の二種類があると思います。ここで私は垂直方向に円を思い描いてしまい、鞭のような動きにつながらず、ん? となってしまいました。月並みな表現となってしまいますが、円ではなく弧を描いていたのなら、水平方向、垂直方向どちらでも鞭のような動きにつながると思います。
【キャラクターに関すること】
設定の練りこみがすごい。別作品からの派生とのこともあり、設定が練りに練られています。ユエのキャラクターがいいのはもちろんなんですが、名前もない人々にスポットを当てていきたい。何というか、名もなき脇役一人一人に生活があることが直接描写されているわけではないけれども、察することができる。何と言いますか、生活感があり生きている感じがしました。
魔女、いいですね。すごく好きです。正真正銘の無垢故の狂気を孕んでいそうでぐっときました
面白い物語がさらに生まれることを願って、つらつら書かせていただきました。私が上で書いたことは、作者様が書きたい物語にそぐわない可能性があります。その時は、バッサリいらない意見は切り捨ててください。意見の取捨選択の権利は作者様にしかありませんので。
この度は、企画への参加と世界観に没頭できる素晴らしい物語をありがとうございました。
作者からの返信
七海さん
この度は丁寧なご感想ありがとうございました。
それぞれ頂いたお言葉にひとつひとつ返すべきなのですが、明日の早朝から用事がありますので、まずは御礼まで。
また後日あらためてお返事差し上げたいと思います。
帆多
8. 平笠への応援コメント
哀しくも美しい愛に溢れた物語でした。
帆多さまの筆によって表現された世界が、まざまざと浮かび上がるその様に、読んでいてたいへん心地よく酔うことが出来ました。
面白かった…。
私はファンタジーを描くことが出来ないので、読む一択と決めていながらも、このように素晴らしい小説と出会うとまたムクムクと書いてみたいと思ってしまう…で、描けないという繰り返しに(笑)
続編がまだまだあるようで、嬉しい。
素晴らしいお話、ありがとうございました。
しばらく酔いが続きそうです!!
作者からの返信
石濱さん
ありがとうございました!
現状、あと三作ございます。連作短編ですので、どの本を手に取っていただいてもお楽しみいただけるかと思います。
いずれも力作ですので、亜熱帯化け猫譚をよろしくお願いいたします。
8. 平笠への応援コメント
拙作をお読みいただいていることをご縁にお邪魔しまし、拝読いたしました。
クセのある文章(これも誉め言葉です)なのに非常に読みやすい。
そして亜細亜な匂いが濃厚な世界観とどこか色気を感じるキャラ達。
すみません、一々が私の性癖にブッ刺さりです。
近々、キッチリとしたレビューを納めさせていただきます。
作者からの返信
山極さん
化け猫まつり、化け猫ユエ、ともにお読みいただいてありがとうございます。
楽しんでいただけたようで何よりです。
別作で西洋風の舞台を使っているので、東洋やりたいなと思って書きました。
「月桃館503号室の男」、少しずつですが読み進めております。泥臭くも人情味豊かなオタケベ少尉(間違い。少佐でした。すみません)の活劇もあと少しで読み終わってしまうかと思うと寂しくもありますが、最後まで読み切るつもりでおりますのでお待ちください。
編集済
8. 平笠への応援コメント
鏡を見て向き合うのも、右目にキスが届かないのも、一人と一匹の距離感が、こんなに近いのにこんなに遠く、ちょっぴり切なかったです。
はやく、お互いにぎゅうぎゅう抱き締められることを祈って!
魔女さんのあふれでる色気と異質感も素敵でした!!くっ!ユエとリールーが困ってなかったらうっかり押しでした!
ありがとうございました。
追記
なんとキャラメル!ありがとうございます。
頂いた帆多様のお言葉、リールーさんですね。改めて拝見させていただき、頂いたとき、そうなんです、とじーんとしたのを思いだしました。
リールーのユエへの親愛の場面に繋げていただき、ありがとうございました。こんな素敵な二人に繋がっていたこと、教えていただいて、舞い上がってしまいました!
作者からの返信
あるひさん
こちらこそありがとうございます! ですよ。魔女のデザインは気に入っているので、嬉しいです。
実はですね、リールーの「私が覚えておるよ」という台詞の発想元になったのは「キャラメルと神棚」です。
もう一年半も前の事ですが、あれを読んでいなければ、この作品は生まれていませんでした。
ありがとうございました。
8. 平笠への応援コメント
ユエちゃんは右目もお腹も自分ではないわけで、存在の仕方がすごく不思議なのに、そのバランスの取り方みたいなものが不安定なまま安定してると言うか、少女(もう女性って言う年かな)っぽいなと思いました。とても難しい生き物であるところの女の子を題材にこういう形で作品にできることをすごいなぁと思いました。おもしろかったです!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
僕は女性の身体性を体感する事ができないので、どうしても想像上の女性を書く事になるのですが、「女の子」をちゃんと描けていたようで、すごくほっとしています。
僕が何を考えてこれを書いたのか「論じるつもりはないものの」でつらつら書いてますので、よろしければそちらもご覧になって貰えればと思います。
3. 偶像への応援コメント
キャラクター、文章、舞台設定の独特の雰囲気に魅力があり、引き込まれて読ませていただいてます。異国を感じさせるルビの効果も好みです。(「たしかイェムって、あんなのだよね…」とか思いながら)。続きも楽しみにしております。
※ひとつだけ、誤字報告です。「きょせい」が違っていると思いますので、ご確認くださいませ。
作者からの返信
猫村さん
コメントありがとうございます。
そして誤字のご連絡本当にありがとうございます。
えらいことになってました。
作中舞台のモデルにした土地にはお気づきの事とお見受けしますが、イェムって、あんなのです。
イェムに平笠の、昔の農家の女性の写真をたまたま見かけまして、わぁめちゃくちゃ可愛いと思ったのがきっかけでした。
一日2話ずつ投稿の予定です。次話が今夜公開ですので、お楽しみいただければ幸いです。
編集済
8. 平笠への応援コメント
すごい…圧倒的な世界でした(O_O)
壮大な物語の序章、といった印象を受けます!
人物の事情や世界観を説明するのではなくお話の流れの中で自然と読者に伝えていく技術に驚きです。しかもこちら、短編なのですよね。そうとは思えないほどの満足感でした。
私がこれを書こうとしたら小説じゃなくて説明文になった挙句、超長編になってしまいそうです!笑
続きもあるのですね。楽しみに読み進めます!
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
平本さん、ありがとうございました!
少年誌の読み切り短編のようなつもりで書きはじめたのですが、思った以上に気に入りまして、現在まで続きました。
情報の出し方をお誉めいただけて嬉しいです。また、満足感を覚えていただけたこと、とても嬉しいです。
御作も少しずつ読み進めて参ります。
次作「化け猫まつり」もなにとぞよろしくお願いいたします。