ANCHOR

ヒデころ

ALONE

あの声が聞こえるか 有るはずの無い泣き声が

壁はまだ高く

誰の目にも見えず 忘れられた虚空に

響き渡る狂気 連鎖する怒号


叩けども割れぬ 鏡の前でうなだれ

地平線を書き換えた 英雄の背にもたれる

回転軸は無限に遠く 今にも手に届くようで

あと一歩を踏み出せば すぐにも辿り着くようで




誰の目にも見えず 畏れられた虚空を

埋め尽くす正気 蘇る歓喜


あの声が聞こえたか 有るはずの無い話し声が

壁はまだ高く

あの声が聞こえたか 居るはずも無い子の声が

巨人の肩で 光を描き


扉の向こうへ 波を描き

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る