メイドカフェで運命の人に出会いました ~オタクな俺が勇気の貯金を振り絞る!!~
塩
第0話
チャリーンチャリン。
いつものように鈴のなるドアをくぐる。
「あ、香取さんおかえりなさい」
「ん、しぃちゃんただいま」
これもいつもどおり。メイドのはずのしぃちゃんは気さくに俺に声をかけてくる。
ここはメイドカフェファリス。俺の心のオアシスだ。
「今日はもうバイト終わったの?」
「うん、今日はもう上りだよ」
気さくに話しかけてくるこのメイドさんはしぃちゃん。
俺の一番のお気に入りのメイドさんだ。
もうこのカフェに通い始めて半年。
半年も通っていると特別な扱いはほぼない。
しかし、本当の友達のように扱ってくれてかえって気楽で居心地がいい。
毎回『おかえりなさいませ~』とか言われてたら気が持たないというのが俺の意見。
ただ、自分のお気に入りの娘が清楚なロングのメイド服で給仕してる姿を見るのが何よりの幸せ。
「はい、今日の日替わりはカレーよ。注文する?」
「そうだね、今日も日替わりで」
「まいどあり~」
オーダーを受け取ったしぃちゃんはルンルン気分なのかスキップしそうな勢いでカウンター内に戻っていった。
これが俺の日常。
バイトと学校で疲れた体をバイクでファリスまで持ち運び、しぃちゃんに癒してもらう。
ちょっと変わったリフレッシュ方法だけど、これが毎日の活力となる。
明日はどんな一日がファリスカフェで待っているだろうか。
そんな妄想にふけりながらファリスでの一日を過ごす俺であった。
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