仙人でvrmmoを無双します。

@AriS3193

第1話 いつもの日々…

「せん・・・おい、仙翔!」


ああ、頭に響く。不快だ。いつものように昼寝をしていると聞きなれた声が・・・・・て、学校じゃん起きなきゃ駄目だよなあ~


「ファ~、なんだ竜太朗かよ。せっかく可愛いモフモフな小動物達とたわむれてたのに起こすなよ~」


嘘である。そんなものは見ていない。

いつものようにあきれたような顔をして、やれやれと頭を横に振っている。


「あのなあ~、いつも言ってるが徹夜してもいいが学校で堂々と寝るなよ。今何時だと思ってるんだよ。」


「ふぁ~、はあ~昼休みぐらいじゃないの。よく寝たなぁ。」


体を伸ばしながら自分の体内時計の感覚を頼りにこたえると、竜太朗は、諦めたように深くため息をした。


「放課後だ。はあ~もういいや。それよりもこの前誘っていたVRMMO買ったのか?やっと出来るつって美咲のやつえらく張り切ってたんだぞ。」


 窓の奥を見ると赤くなり夕日が教室を照らしている。部活動も終わって談笑している声などがちらちら聞こえている。何より、竜太朗がここにいることが何よりの証拠だ。

 それはともかく、半年程前に高校入学で知り合った竜太朗と美咲から昨日発売されたVRMMOである{ICO(individual creation online)}を一緒にプレイしようと誘われていた。ただ、その時はよく聞いていなく何日か前にその事を思い出したのは内緒である。


「ああ、親父に買っていいか一応確認取ったら、あの人ニヤニヤしながらホームページの更新やらプログラミングの修正しろって言われて昨日やっと終わったから買ったよ。」


 自分の顔色が改善していないことを自覚しながら帰り支度をし、寝不足の言い訳を言う。この半年で分かったのは、【竜太朗はマジお母ん】である。言い訳位しておかないとガチ説教が始まるから気を付けて発言する必要があるんですよ。


「ハァ~、そんな確認とる必要ないだろ。」


「買った後で説明するの面倒だから先に話したら、あの人ここぞとばかりに条件つけてきたんだよ。マジでめんどくさい。」

「でも、父親の仕事のツテからソフトをもらえるって言われて金かかんないならいいかって思ったんだよ。」


 まあ、そうはいっても自分も楽しかったからいいんだけどね。バイト代ももらえたし。大変だったけど、大変だったけど!(重要だから二度いいます!)


「良かったじゃないか、無料で手に入れられて。だからといって授業中に寝るのはどうかと思うけどな。」


「ほっとけ、いいだろ成績悪いわけじゃないんだし」


 ほらな、お母んだろ。実際成績はそんなに悪くはないんだよ、教科によっては偏りはあるけどな。総合的に見たら上のほうにいるし。


「自分で言ってりゃ世話ないよ。まあ、お前が買ってるっていう確認が取れたならそれでいっか。じゃあ家帰ったら早速ログインして遊ぼうぜ。」


「今日からやるのかよ。寝たいんだけど…」


 正直、今日までの寝不足のせいでまだ寝ていたい。家に帰るのも正直めんどくさいぐらいだよね。正直、学校で寝てたら明日の登校もしなくていいじゃん。これよく思うんだけど誰にも共感してもらえないんよねー

・・・・・・・・・強行しようかな。

いや、先生たちの迷惑になるからやんないけど。


「当たり前だろ。美咲のやつなんてHR終わったとたん家に帰ってたぞ。あと変なこと考えてるのばれてっからな。」


 いつもしっかり者で落ち着いてる美咲だがことゲームやアニメなどの事となると人が変わる。知り合って間もないころは、そのギャップについていけず戸惑っていたのだが今となっては慣れたものである。


「うっせ、待たせとくのは悪いしさっさと帰るか。」


「それにあいつを怒らせると怖いからな~、いろんな意味で。やべぇ、トラウマが((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」


「?」


 幼馴染だった二人にはそれぞれ弱みを握られてるのか、時々変な反応をするときがあるが気にしたら負けだと思って無視することにする。(俺って優しよなー(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪)

 二人とも家で早速ログインしているであろう美咲の事を思い浮かべて、足早に教室を後にした。





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