設定二十度の部屋
屋根雪が落ちた。
十一時の空気に小さくヒビが入った。
母が運んでくれた朝食を食べに体を起こすと、
雑然とした部屋に、
和えられた影と光が盛られていた。
あまり言葉が似合わない絵に思えた。
チーズトーストが冷めた頃のことだった。
また、屋根雪が落ちた。
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