28日目 ヒカルの碁
彼曰く、遠い過去と遠い未来を繋げるため。
***
『ヒカルの碁』
急に読みたくなってしまって全部読み切ってしまいました。
今では電子書籍で簡単に読めてしまう。
実家にいたころはまだ紙媒体隆盛で、
大学時代に入ってもなかなか紙媒体から離れられなかった私ですが、
最近ようやく電子書籍の良さを分かってきた気がします。
簡単に好きな作品に触れられるって、いいですね。
紙の懐かしさが残るころ、神様なんて、亡霊なんてと思いながら、
『ヒカルの碁』を読んだことを覚えています。
小学生のころです。
母が好きで、単行本が実家にはありました。
怒られるのを承知で夜中に引っ張り出して読んだものです。
そのたびに「宿題は終わってるから」と言っていた私ですが、
私の目が悪いこととは関係ないと思います。
『ヒカ碁』、やっぱりいいですね。
今更ながらですが、進藤ヒカルの最初は小学生6年生なんです。
今の自分からすればただの子供。
何かやりたいことがあるわけでも、将来のことも考えていない、
目の前のことが楽しくて仕方がない、勉強が苦手で体育の得意な男の子。
ザ・小学生という感じです。
そんな子が、祖父の蔵に眠っていた碁盤に憑りついていた亡霊、
夢中になるものがなかった子供が、
囲碁という遊戯と出会い、
同世代のスターである塔矢アキラと出会い、
棋院で同世代のライバルと出会い、
神の一手を極めようとする先達たちと出会い、
世界の棋士たちと出会い。
その中で目標を見定めて、自分の中の熱量を爆発させていく。
単純で子供っぽいところもあるけれど負けず嫌いで、
落ち込むことがあってもどこかで自分の気持ちに区切りをつけて、
新たな希望に向かってひた走る。
純粋で、眩しくて、羨ましい。
ヒカルの背中がいつも光っていたわけではないけれど、
そのまっすぐさは、私にはない輝かしいもの。
読む手が止まらなかったのはきっと、
ヒカルの生き方を羨ましいと思ったからです。
彼のように自分の目標に向かって生きたい。
つらいことも自分の糧にして、武器にして、鎧にして、
成長していきたい。
童心を取り戻したような、そんな楽しさがありました。
・・・ちゃんと買えばよかったです。
アプリで期間限定のコインを使うのはよくない。
電子書籍との付き合い方も勉強しないと。
大人、なんだから。
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