第2話 草刈りの民よ

異世界生活も2年目に突入してるんだから、来たばかりの人よりはマシかと言うとそうでもない。

不要不急の外出はしない優等生、世間では引きこもりと言われるインドア派なので、こちらでのレベル上げをまともにやってこなかったので、マップすら把握していないのだ。

長期にわたって封鎖が続けば、お金がもたない。


なんとか稼ぐ方法はないだろうか。


町のメイン道路沿いは草が刈られてキレイになっている。遠くへクエストに行けない元冒険者(高齢者)は草を刈ってお金を稼ぐのが基本らしく、草刈り名人と言われる高スキルを持った人があちこちにいる。草刈りの時はそろって緑のフード付きなのですぐわかる。街の中は舐めるように草が刈られていてコインが出るような草むらすらない。キープクリーン。自分の家の周りもどなたかがしっかりと。ありがたいやらなんとやら。どうしてもちょっと外へ出るしかなさそうだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る