使徒巡礼

人として使徒の業績を称える為の巡礼


各地に馬車町があり定期便が出ている。

大貴族子弟の巡礼であれば騎士団から迎えが来る


通行税は取られないが巡礼費か通行料を払えば巡礼路は使用可能


巡礼にあたり巡礼札(巡礼札の模様は毎月変更される)を騎士団から購入する


魔波を巡礼札に流すと世界で単一となる模様が浮かび上がる。


これがパスポート代わりになる。


宿場町につくたびに騎士団の支部で札の登録を行うので現在位置が把握される。


行方不明者は騎士団に捜索される。


札を誰かが盗んでも、支部で登録時に札がその人の魔波と合わなければ盗難と判断される。


巡礼地は国を跨いでいるが、巡礼札があれば通過できる。


★★★★★21章以降★★★★★


■白骨街道

 旧アラン王国全土が半魔騒動でパニックに陥る。

 ランゴバルド王国は国境封鎖されており、逃げ道は二つ。

 使徒街道とシケリア王国。


 どちらも、大移動に耐えられない。

 道中の食料は食い尽くされる。

 追い払う側と押し寄せる側で、流血沙汰に及ぶ。


 使徒騎士団は、救いを求める人々を追い払うことは出来ない。

 シケリア王国側も、リカイオス卿の手が回らない。

 それぞれの住民が、自衛をする羽目に陥っていた。


 それでも避難民が足を止めないのは、移動した集団の最後尾が消えた恐怖。


 立ち止まったら死。

 そして大勢が逃げ込んできたとき、支えられる食糧があるわけではない。

 殺し合いが始まっている。

 

 死体の処理も追いつかずに、かつての街道の端には白骨が転がっている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る