若葉の頃への応援コメント
此度、自主企画にご参加頂きまして、ありがとうございます。
いやー、本当に高校生なんですかっ?(いきなり失礼か)
と言いますのも、大人になってから抱く感性というものが、時々描かれており、私が共感できるものであったものですから、それは達観されているのだなぁと思ったのです。
これは非常に重要なことでして、基本、人は「立ったことのない場所からの景色は描けない」ものなのです。仕事では、一般職は主任の苦労を、課長は、そして部長と。見えてくる経営課題や問題のスケール、そこで見えてくるものがまるで違う。子供が親の気持ちが親になってからわかるように、下が上の気持ちを推し量ることは難しいのです。
これができているということは、作者様の作品は年代を選ばず多くの方に受け入れられる可能性が高いということです。それだけ多くの方に読まれるというのは、素晴らしいことです。
素晴らしいと思ったのは、
▶新緑を潜り抜けた夏の日差しが、公園の芝生の上に無数の光の斑点を描いている
という描写。私は特に、新緑をくぐり抜けたという表現がとても美しいと思いました。シーンも明確に思い浮かびます。
これだけ無駄を削ぎ落とした作品を描くことが可能なら、よりハイレベルな取り組みをされても良いのではないかと感じました。
例えば冒頭、
▶知らない生徒はそういない
もっと知的な言い方はないか、とか。
改行、空行量は適切か、***は必要だったか、など。整え方の問題ですね。
もちろん今の形はWEB小説としてとても読みやすい形になっています。
しかし一回縦組みに変更すると、さてどうでしょう。WEB小説感が強まる印象を頂きませんでしょうか。
と言いますのも、本作は非常によくまとまった作品であり、であるなら、「仮にこの作品が短編として掲載されることがあるのだとしたら」を想定した整え方を模索しても良い次元のものだと考える訳です。これは良い意味で言っています。
またこれも好みが別れる所なのですが、
▶「それで、何か用?」
と、鬱陶しそうに秋田を見た。
という所も、
▶「それで、何か用?」と、鬱陶しそうに秋田を見た。
としてしまう事も可能です。実際、池井戸潤さんなど、多く出版されている方でも、会話文の直前直下に地の分を置いている方もいます。
例
▶「それについては、私が説明します」
男は神経質そうに眼鏡を直しながら言った。「そもそもの事の始まりはーー
と同じ人の話し方をきりたい時に、とはいえ間に挟む情報が大したことの無い場合に使ってる人もいますね。
この例が正しいとか良い方法だ、と言っている訳ではなく、そういう手段もある中で、「短編小説」としてよりまとまった形に仕上げる実力をお持ちだと思い、ご提案差し上げた次第です。一応、企画主としての責もありまして……
私自身、とても勉強させて頂きました。最後の暖かな展開も、美しく心に響きました。
此度、企画にご参加頂きまして、真にありがとうございました。
作者からの返信
お忙しい中お読みいただきありがとうございます。
> 大人になってから抱く感性というものが
ありがとうございます。
自分では違いがよくわからないですが^^;
> よりハイレベルな取り組み
夏物語のコンテストが終了したら修正を検討してみます。
大変勉強になりました。
素晴らしい企画と♡と★★★を、どうも有難うございました。
若葉の頃への応援コメント
読みに参りました。
文字数を二度見しました。この長さに葉桜が収まるのか、と……。
そしてばっちり収まっていて驚きました。密度が高いのにくどい感じはなく、現実に起きている問題をしっかりと描いているのに陰鬱にはならない。
桜子が自分を投影している早咲きの桜の存在がまた良いですね。うるち米を蒸した時に出る水蒸気で、というのが美しいです。
一つ気になったのは、授業を担当するクラスの生徒が除籍されるまで知らない、というところですが……異常事態で学校が休止状態ですからね。かえってリアルなのかも、とも思いました。
優しい物語をありがとうございました。
作者からの返信
お読み頂きありがとうございます。
> うるち米を蒸した時に出る水蒸気で、というのが美しいです。
長野市のとある吉備団子屋さんの前にある桜がモデルです^^
> 一つ気になったのは、授業を担当するクラスの生徒が除籍されるまで知らない、というところですが
通常であればあり得ないことですが、緊急事態宣言下の出来事なので、ケアが不充分になるケースもあるのでは? と想像しました。
まず、除籍の理由が「授業料の未払い」の場合後手に回らざるを得ないし、離婚で住所や電話番号が変わってしまい連絡が取れない状況だった……という背景もあり……教務課から担任への報告もスムーズにいかなかったイメージです。
お読み頂き、♡と★★★をありがとうございました^^
若葉の頃への応援コメント
うーん、長けりゃいいってもんじゃないですね、小説って。
文字数見てびっくり。とても奥行きある世界を感じていたので。
無駄のない文章の配置・配分と、キャラクターに経歴や能力を載せすぎないところに、爽快な潔さを強く感じました! そう、はでにドラマティックじゃなくても読み手の心は動かせるし、作者の個性は出せるのです!(と思っています)
葉太先生の何もできない所、桜子の説明しない性格が、むしろ二人を身近に感じさせます。作者の気配もごく薄くて、その透明感がするりとお話に入り込める助けになりました。それでいて身の回り感が嫌見なく漂うのは、読者目線の自然な描写があるからだと思いました。早咲き桜の理由はリアルで、無理に咲かされた桜の困った顔が見えるようで面白かったです。
あとは個人的好みなのですが、ラストに『将来の幸せの予感』を置いていただいてありがとうです! ほろっ、ほかほかっという素敵な読後感になりました!
作者からの返信
お読み頂きありがとうございます。
文字数制限がある時は、読者様のイマジネーションを信じて、極力文章への装飾を避けるようにしています。
ですので
> とても奥行きある世界を感じていたので。
とは、wazzwallasis様の内面に奥行きがあるからだと思います。
> 早咲き桜の理由はリアル
実際にそういう桜があったので取り入れてみました^^
> 『将来の幸せの予感』
あとは大人同士、うまくやってくれることを期待しましょう^^
♡と★★★をありがとうございました!
若葉の頃への応援コメント
コロナの影響で、春川と同じ思いをして苦しんでいる人はいるかもしれませんね。
だけど今は苦しくても世界は自分が思うよりもずっと美しい。
希望に溢れた言葉です(*´▽`)
コロナによる問題を上手く描いて、4000文字で綺麗にまとめる手腕には感服しました( ´∀`)
作者からの返信
未だ新型コロナウイルスの性質には謎が多いので、かつて自分が謳歌していた生活に戻れる保証が無いことが、今の状況をより苦しくしていると思います。
でも、もしかしたら、今までの自分には知ることのなかった素晴らしい何かが、この先も待ち受けているかもしれない。
そんな希望を最後の言葉に託しました。
お読み頂き♡と★★★を頂き、ありがとうございました!
若葉の頃への応援コメント
こんにちは。企画から来ました薮坂です。
凄く綺麗な文章ですね、洗練されているというか。この文字数できっちりお話を動かせているところ、凄いなぁと感じます。
タイムリーな話題と相まって、リアリティを感じられてぐいぐい引き込まれました。
ラストが少し駆け足だったかなと感じましたが、心温まる結末がいいですね。秋田の今後も気になるところで、お話の広がりを感じられてよかったです!
作者からの返信
> ラストが少し駆け足だったかな
ご指摘の通りで、もう少し工夫する余地がないかな? と今見直し中です。
> 心温まる結末がいいですね。
レギュレーションに「数年後」とあったので、7年も経てば桜子にも人生のパートナーが出来ていていいよね? ご近所同士だし、杏子と友人という関係になれていてもいいよね? ……と思いましたが、「とってつけてる」というご指摘が多くて、ラストは削除しようかと思っていました。
「いい」と言っていただけて嬉しいです。
♡と★★★をありがとうございました。
若葉の頃への応援コメント
企画から来ました。
タイムリーないい話題でしたね。筆致が美しいので全体に詩的なテンポの物語となっていました。細かい部分は字数制限で省かざるを得なかったようですが、朔(ついたち)さまはとても「省くのが上手い」作者でいらっしゃるようです。描写や経緯が不足している部分も前後の詩的なセンテンスを足掛かりに勝手に脳内で補完してしまいました。
一か所気になった部分ですが、
>「せっかく進級したのに随分といきなりな話じゃないか」
桜子、出席日数不足で留年したんですよね?去年も三年生だったんですよね?それは進級していないということなので先生のこのセリフはおかしいと思いますが。
作者からの返信
> 桜子、出席日数不足で留年したんですよね?去年も三年生だったんですよね?それは進級していないということなので先生のこのセリフはおかしいと思いますが。
ご指摘ありがとうございます!
早速訂正してきます!
> 「省くのが上手い」作者でいらっしゃるようです。
説明しすぎる小説は読む側としても好きでは無いので、読者を信じて文章を削るようにしています。
♡と★★★をありがとうございました。
若葉の頃への応援コメント
こんにちは。葉桜、参加されたのですね。
短いながら、きちんとプロットを回収したうえで、無理なくお話をまとめられていて、すごくいいと思いました。なるほど、カクヨム2020夏物語にも応募されているから、文字制限があるんですね。加筆修正版も読んでみたいです。
ただ、私はラストの部分、それほど唐突にも、物足りなさも感じませんでした。これは好みの問題ですね。私はいろいろと想像するほうが好きなので。
朔さんの葉桜、読めてよかったです。
作者からの返信
> それほど唐突にも、物足りなさも感じませんでした。
アドバイスを頂くたびに修正を入れているので、ご覧いただいた時には少しましな状態になっていたのかもしれません。
何かお気づきの点がありましたらぜひ教えてください。
♡と★★をありがとうございました。
若葉の頃への応援コメント
4000字という枠の中でよくここまでのドラマが作れますね。すんげえ。
読んでいて、リアリティとはまた違う「現実に起こっていても不思議じゃない」感を覚えてしまいました。こういう感覚を与えてくれるフィクション作品は、ジャンルに限らず往々にして良作なものです。
しかしまぁ……明らかに書くたび上達していってますね……さては育ち盛りか!? きぃぃ羨ましいッ!
生産量とクオリティが比例する書き手は間違いなく『本物』だと思います。これからも作品と同時に朔さんの成長も追わせていただきますね!
作者からの返信
> 「現実に起こっていても不思議じゃない」感を覚えてしまいました。
わぁ!
神田さんの『かげひなたになる』のような現実の手触りがあって、尚且つ後味の良い作品になることを願いながら書いたので、嬉しいです、とても。
> 明らかに書くたび上達していってますね
ホントですか?
私自身は1行書いては悩み、1行消しては唸り……な感じで、あんまり実感がないのですが^^;
期待外れだったと言われないよう、頑張りますのでこれからも宜しくお願い致します。
♡と★★★をありがとうございました!
若葉の頃への応援コメント
企画からお邪魔します。
とてもスマートにまとめられていますね。文章もシンプルに洗練されていて素晴らしいです。
そのぶん葉桜と夏の結びつけかたや、ラストの展開にとってつけた感があるというか、少しとうとつに感じてしまったのですが、これは夏物語の字数制限の都合もあったのでしょうね。
ともあれ、清々しい気持ちになれる素敵なお話でした(*^^*)
作者からの返信
> そのぶん葉桜と夏の結びつけかたや、ラストの展開にとってつけた感があるというか、少しとうとつに感じてしまったのですが
本作では4月から6月までの3ヶ月が経過していますが、『葉桜』という語は前半の方で(つまり春頃)1度桜子が口にしているだけです。
その他は桜子の絵の話です。
葉桜と夏を結びつけた描写は無いはずなので誤解のないようお願いします。
ラストについても、恋愛エンドと勘違いなさった方が多いようです。
あくまでも『ご近所友達エンド』でしかないので、誤解なきようお願いします。
♡と★★をありがとうございました。
若葉の頃への応援コメント
いいですね。
人生は思ってるより美しい。
桜子に伝わってよかったです。
だからこそ、後悔している先生の話をあと少しだけ掘り下げると、なぜ桜子が気になるのかの部分が説得力が出るような気がします。
でも、素敵な物語でした。楽しかったです。
作者からの返信
葉太が桜子を気にしたのは以下の理由によるものです。
<主>
・担任教師だから転居先住所等を把握しておく必要があった
・担任として詳しい事情を聴けないまま自主退学された
・偶然近所に住んでいた
<副>
・進学しなかった昔の杏子と卒業/進学をしない桜子の境遇が重なった
・クラスで浮いていた杏子を見捨てたことを悔いている
後日談を除けば葉太と桜子の関係は極めて淡く、担任教師と生徒の関係を超えていません。
金八先生や3年A組のようなTVドラマを好むムキには「物足りない」「説得力がない」と感じられるかもしれません。
ですが本作は2人の親密さを描く物語ではないのでご理解頂ければと思います。
♡と★★をありがとうございました。
編集済
若葉の頃への応援コメント
企画からきました。
無駄のない筆致、頭が下がります。
ストーリーも面白かったです。
ただこれはあくまで私的感想なのですが、もう少し無駄があってもよかったのかなと思いました。
『あの時の後悔が、今も秋田を独り身に留めさせている。』とあるように、ずっと後悔していた相手とは、別れた以降の情報はまるでなかったのか。また、聞かないようにしていたのか。同窓会はなかったのか。あっても行かなかったのか。そんな描写を挟むだけでもラスト唐突感がなくなるのではないかなと感じました。唐突さを狙っているのでしたら問題ないと思います。
また『きちんと向き合うことから逃げて来た。生徒から――』とありますが、むしろ桜子の対応を考えると、肝心な時になんの言葉も出てこなくとも逃げているようには思えないのです。
あと気になったのですが、括弧の字下げがバラバラなのはわざとでしょうか?
また、葉桜の季節は五月下旬頃との事ですが、この六月は桜の葉っぱとして葉桜という表現をされているのでしょうか?
もしくは六月初めと認識した方がいいのでしょうか?
あくまで私の感想なので気にしないで下さい。
葉桜の木漏れ日から「人生はお前が思っているより、たぶんずっと――美しいぞ」と繋がる流れはとても素敵だと思いました。
そして最後、葉太の確信的思い。
とても胸に染みます。
素敵な物語をありがとうございました。
追記
カクヨム2020夏物語用で字数制限があったのですね。
作者からの返信
> (前略)もう少し無駄があってもよかったのかなと思いました。
> (中略)そんな描写を挟むだけでもラスト唐突感がなくなるのではないかなと感じました。
・ご近所同士で生活圏が同じ
・葉太と杏子は同窓
・淡い関係だが交際期間有り
なので、7年を経過して旧交を温めているのはよくあることかな? と思いましたが唐突でしたか。
コンテスト終了後に行う修正・加筆で見直します。
> また『きちんと向き合うことから逃げて来た。生徒から――』とありますが、むしろ桜子の対応を考えると、肝心な時になんの言葉も出てこなくとも逃げているようには思えないのです。
秋田陽太は事なかれ主義で、忙しさを言い訳に、桜子の態度を叱ろうとも「中退する」と言っているのに相談に乗ろうともしていません。その部分を含め「ずっと逃げていた」としました。
> あと気になったのですが、括弧の字下げがバラバラなのはわざとでしょうか?
文章作法については小中で指導されるルールに則っています。
ただし文法上の確固たるルールと言うものは無いようなので、ラノベの習慣に寄せた方がいいかもしれませんね。少なくともweb小説では。
> また、葉桜の季節は五月下旬頃との事ですが、この六月は桜の葉っぱとして葉桜という表現をされているのでしょうか?
Wikipediaによると「葉桜(はざくら)とは、桜の花が散り若葉が出始めた頃から新緑で覆われた時期までの桜の木、またはその様を言う。 」とのことなので、季節的にはかなり幅があるようです。
わたしの住む地域では桜は春休み中に散ってしまうので、本作での葉桜は桜と若葉が混在するそれではなく、基本的に緑一色です。
細やかなアドバイスと♡と★★をありがとうございました。
編集済
若葉の頃への応援コメント
こんばんは。朔(ついたち)さんの参加にわくわくしました。
無駄のない筋運び、それを支える端正な文章、実に読み応えがあり素晴らしかったです。
私も、こんなスリムで流れるような物語を書いてみたくなりました。
一点わからないところがありました。
「あの日の真相」というのは、何を指しているのでしょうか。
私の読解力の問題だろうと何度も読んでみて、それらしい箇所に思い当たり想像は膨らませてみたものの、確信は持てずで。
>「人生はお前が思っているより、たぶんずっと――美しいぞ」
いい台詞です。
ここは、春川の母親が杏子であることに葉太が気付いていることを暗示していましたか?
「家族情報とか連絡先とか、変更事項を記入して再提出」というくだりがあったので、変更前の「春川杏子」という氏名を葉太は既に目にしていたのかなと。
>私の疑問に春川はだるそうにジャージの背中をベンチにもたげ、
「私」ではなく「秋田」、でしょうか?
印象的な表現はいくつかありましたが、なぜかいちばん好きだったのがこちらです。情景が鮮やかに浮かびました。温かさもありました。
>うるち米を蒸した時に出る水蒸気がこの桜だけに吹きかかるせいで、
>満開の桜たちの真ん中に、咲き急いで時期を過ぎた葉桜が不協和音を奏でていた。
素人にも判る稚拙な絵だが、春川の憂鬱な気分が塗り込められているようで、ふいに秋田は忘れていた胸の痛みを思い出した。
ここは本当に見事。稚拙だけれども思いの塗りこめられた絵。やられた! と思いました。
取り留めなくすみません。ラストのブーケに葉太が手を伸ばす描写、そして「世界は――人生は――、自分が思うよりずっと美しいと。」で終わるところまで、とても見事に構成された物語でした。
作者からの返信
お読み頂いた上に過分なお褒めの言葉まで頂戴して恐縮です。
>「あの日の真相」というのは、何を指しているのでしょうか。
当初は謎をひとつ挟みたかったのですが、『2020年夏物語』が4000文字までだったので断念したというのが『真相』です^^; 削っておきます。
>ここは、春川の母親が杏子であることに葉太が気付いていることを暗示していましたか?
当初はそのつもりはありませんでしたが、こちらのコメントを参考に、調査書に記載された名前に気づいている場面を追加しました。
>私の疑問に春川はだるそうにジャージの背中をベンチにもたげ、
「私」ではなく「秋田」、でしょうか?
ありがとうございます! 早速訂正しておきます!
♡と★★★をありがとうございました!
若葉の頃への応援コメント
『取り掛かかる』→『取り掛かる』
>自己紹介を手短かに済ませ早速点呼に取り掛かかる。
文頭一文字下げがありません。
>その生徒だけは馴染みがなかった。
『応えた』→『答えた』
>教壇にいる秋田の2度目の点呼に、春川は顔を真横に向けたままぞんざいに応えた。
『春川桜子は』→『春川桜子が』
>学校がバイト禁止だと秋田が思い出したのは春川桜子は走り去った後だった。
セリフの「」の前にスペースのある箇所とない箇所が見受けられました。
統一した方が良いのではないかな?
なお、カクヨムで見る限りでは、「」の前にスペースがない方が大多数ですね。
>新緑を潜《くぐ》り抜けた夏の日差しが、公園の芝生の上に無数の光の斑点を描いている。それはまるで天使が落とした羽根のようで、葉太のくたびれた人生を励ますようにそこにあった。
ここの描写が素晴らしいと感じました☆
が、既に多くの方が挙げられていました。そりゃそうか。
『発出』なんて言葉初めて聞いたので調べてみると、政府が『緊急事態宣言を発出』したのですね。
いわゆる『お役所言葉』で、使用が推奨される言葉ではないらしい★
それで、良いのか? 日本政府。
以下、思ったことを書いていくよ。個人の感想だから、あまり気にしすぎないようにして下さい。
>この学年の担当は三年目になる秋田にとって、生徒の顔ぶれは目新しくはない。
『この学年の担当は三年目になる』という表現。私は最初、葉太先生が三年生を三年連続で担当したのかと勘違いしちゃいました。
今の三年生を、一年生のときから担当してるんですよね?
『この学年の担当は三年目になる』だと、どちらの意味でも取れるんじゃないかな? 最初の一読では、どちらの意味か確定できない、と。
ここでは、前後の文章から読み取ることは可能でしたが。
>正面から見るとそれ程似てもいないなと、秋田は余計な事を考える。
親子だから似てるとは限りません。
私は、『親子だから』とか『兄弟姉妹』だから似てるという設定はあまり好きではないのです。
もちろん、似てるケースはありますが、うりふたつなんてのは、一卵性の双子くらいじゃないかな?
親子だからうりふたつ、なんて作品を見ると『遺伝のシステムをわかってね〜な〜』と思ってしまいます。はい、理系脳です。
>通常、低額所得者を対象とする助成金は高校入学後三十六ヶ月を超過した者には支給されないことになっていた。春川の親が離婚によって所得減になったとしたら年間百万円を超える授業料はかなりの負担だ。しかもそれが更に半年延長されるのだ。
ここは凄いですね♡ この小説を書くために調べたの? それとも、ご存じだった? どちらにしても凄い。
桜子ちゃんの絵を見て、鈴木杏子さんのことを思い出すくだりも秀逸です♡
先に『杏子さんと似てる』と思ってたという記述があって、より自然な感じですよね☆
>そう囁いたのは桜子の母親――旧姓鈴木杏子だった。
お母さんの杏子さん、離婚したんですよね? 復氏しなかったの? それとも再婚した?
離婚したら、通常は婚姻前の氏に戻ります。ただし、届け出ることによって、婚姻時の氏を名のり続けることもできます。
あとは全体を通した疑問です。
お金ないんだったら、何故、私立の高校に進学した〜?
しかも、進学しておきながら、留年して最後除籍?
家庭にお金ないのわかっているんだったら、留年しないように努力するんじゃないかなあ?
『不登校で一年遅れ』とありますが、この不登校の理由は桜子ちゃんに非があるのかないのかも読み取れません。
ただ、一般論で言えば、高校へ通わない正当な理由は、病気や怪我で通えなかったくらいしかないと思います。
『将棋の対局で、出席日数が足りなくなりました』って、藤井聡太くんかっ!
最後に、繰り返しますけれど、私の指摘はあまり気にしすぎないでね?
プロレベルを目指してない人には、ここまでの指摘はしないし。私はカクヨムでも屈指の『細かいところに目がいくタイプ』だから★(神経質ともいう)
全体としてはかなり高い水準にあると存じます。
1年後には、プロになっちゃってたりしてね〜🌠
まだ、高校生とのことですが、先が楽しみですね〜❤
乱筆乱文失礼しました。
それでは、がんばルビィ🌟
作者からの返信
お読み頂き、丁寧に添削して頂きありがとうございました。
但し、文頭の一字下げ等のご指摘については、私のワークスペースとブラウザでは下がっているのです。
恐らくシステム上の不具合なので、直しようもなく。
ご理解頂ければ幸いです。
(2021/05/04 一部訂正)
>セリフの「」の前にスペースのある箇所とない箇所が見受けられました。
私の書き癖は読書感想文のルール(段落の冒頭では1字下げ。途中では下げず)に則った結果です。9年間そのルールを仕込まれたので中々抜けなくて……。直そうと思うのですが、それはそれでなんとなく気持ちが悪くてずるずる来ています(笑)
>『発出』なんて言葉初めて聞いたので調べてみると、政府が『緊急事態宣言を発出』したのですね。
うちの都立高校はお役所と地続きのせいか先生も「発出」という言葉を使っていたので、その方がらしさが出るかな? とこの語を選びました。
介護や分別(ぶんべつ)など、お役所言葉が定着した例もあるようです。
>この学年の担当は三年目になる秋田にとって、生徒の顔ぶれは目新しくはない。
>『この学年の担当は三年目になる』だと、どちらの意味でも取れるんじゃないかな?
そうですね。
訂正しました。
> 親子だから似てるとは限りません。
そう思います。
私も桜子達母娘がそっくりだとは書いていません。
似てると思ったが案外そうでもない。けれどやはりなんとなく面影がある……という程度に考えています。
ちなみに、「似てる」ことにしたのは、筆致企画のレギュレーションに則ったまでで、この物語に於いて2人が似ていることは私にとってはあまり重要ではありません。
そのレギュレーションが無ければ杏子を登場させず、別のストーリー展開にしたと思います。
>この小説を書くために調べたの?
はい。
高校生なので。
>離婚したら、通常は婚姻前の氏に戻ります。
2020年7月の時点では↑の指摘だけだったのに、その後「届け出ることによって、婚姻時の氏を名のり続けることもできます。」を追加したんですね。何故? (2021年5月3日追記)
私の周りに離婚して母子家庭になった子は多いですが、子どもの名前を変えたくないという理由で元の姓に戻らないケースは珍しくありません。
裁判離婚したおうちでもそういうケースが2件ありました。
> お金ないんだったら、何故、私立の高校に進学した〜?
離婚して経済的に不安定になったという設定です。
離婚しなくても事業の失敗などで突然困窮する家庭もあります。
>しかも、進学しておきながら、留年して最後除籍?
>家庭にお金ないのわかっているんだったら、留年しないように努力するんじゃないかなあ?
桜子のケースでは受験した時は父親の収入があったので私立に進む選択が出来たと考えています。
また、私の住む地域は東京でも低所得層が多い地域ですが、東京都は公立校は通常1校しか受けられず、落ちてしまうと私立か中卒かしかありません。
私の周りには、公立に受からなかったせいで進学を諦めた子も、私立に入学したはいいけれど、通いきれずに中退した子もたくさんいます。
中には、締め切り直前になって入学金が払えず、追加募集していた偏差値40以下の公立校に滑り込んで結局中退した子もいます。
「格差社会」ですね。
更にこの作品はコロナ禍による不如意に翻弄されている人々を念頭に置いて書きました。
複数の実例に基づいているつもりです。
>『不登校で一年遅れ』とありますが、この不登校の理由は桜子ちゃんに非があるのかないのかも読み取れません。
読み取る必要はないです。
書いていないので。
桜子に非があったらまずいのでしょうか?
私は、全てを書きたいタイプの作家も、全て書いてないと満足しないタイプの読者も、どちらも苦手です。
> 高校へ通わない正当な理由は、
前述の通り、この物語に不登校の正当な理由など必要ないと考えています。
> 私の指摘はあまり気にしすぎないでね?
大丈夫です。でも、
> プロレベルを目指してない人には、
私はプロは目指してません。
プロになる才能がないので。
と言うかこのサイトに本当の意味で「プロ(小説だけで食べていく)」になれる人なんて殆どいないと思います(2021/05/04追記)
とにもかくにもお読み頂き、♡と★★★をありがとうございました。