第24話
物理実験をしながら…
「ねえねえ、これなんだと思う?」
「穴の開いた段ボール?」
「うん。中にスーパーボールとLEDライトが取り付けてある。」
「ああ、いろんな色のスーパーボールに黄色の光を当てるとどう見えるかってやつだね。」
「これまだいる?」
「スーパーボールは使えそうだからとっとこう。」
カラフルなスーパーボールを力づくでとったので、手から離れて床の上をはねた。
「今思ったんだけどさ、スーパーボールって命名、安直だよね。なんでもスーパーってつければ子供の受けがいいと思ってる感じが前面に出てるよね。」
「じゃあ、どういう名前だったらいいの。」
「なんだろ。」
「スーパーギガントオメガスパークエクストリームボール」
「跳ねるんです」
「ダサいね。」
「うん。ダサい。」
「やっぱりスーパーボールでいいんじゃないかな。」
「スーパー!!」
スーパーボールが床の上を転がった。
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