物語に思うこと

 今回はWEB小説についてちょっと思うことがあったので、書いてみたいと思います。軽いんだか重いんだか、批判なんだか批判じゃないんだかわからない文章ですが、軽く流してもらえるとありがたいです。


 私は物語を書くのも読むのも大好きなので、執筆の合間によくカクヨムの作品を見てまわり、気に入った作品や応援したい作者の方にはわりと気軽に応援コメントを残すのですが、ひとつだけ拒否反応を起こしてしまう冒頭?があるんですよね。それがこちら。


「――どこにでもいる“普通”の高校生だ」


 高校生は単なる例ですが、大事なのはその前。そう“普通”という言葉ですよ。この言葉、簡単に使われ過ぎな感じしませんか?


 まず第一に、普通っていう基準、人それぞれ過ぎません? カクヨムの作品って頭のなかにポンポン入ってくるから楽しいものは本当に楽しいんですが、この普通という言葉が書かれてあると、それだけでもう続き読む気なくしちゃうんですよね。

 しかもこの言葉、すこぶる冒頭に多い。あらすじとか、せっかく面白そうな作品なのに、普通って言われてしまうとそれだけで切っちゃうんですよ。


 どうしてここまで引っかかるのかと言うと、たぶん腹が立つからなんだと思います。朝起きて、三食飯食えて、夜眠ることができる。くらいのことはいいですよ。いくら私でも、世界の最貧国と比べて、そんなことができない人もいるんだよ!なんて言う気はさらさらないですから。それはさすがにいちゃもんつけすぎですから。


 最初にも書きましたが、「どこにでもいる普通の高校生だ」(例)って……じゃあその普通を説明してみてくださいよ。十人いたら七、八人くらいはまったく違う生活送ってそうじゃないですか?


 たとえば私の場合、バリバリ体育会系の運動部に所属していたんですけど、帰宅部の人の生活ってはっきり言って異質でしたよ? 授業終わってすぐに帰れるというのがそもそも考えられなかったし、バイトなんて絶対できませんでしたからね。


 あと簡単に言えば容姿、性格、暮しぶりまで全部普通で事済じゃう。いや主人公でしょ、もう少しなんとかなりませんか、せっかくの設定やあらすじが台無しぃ!



 て、思っていたんですが!

 思っていたんです、が!


 フォローさせていただいている押羽さんから、とてつもない正論が……!


(以下、引用させていただきますね)

「主人公が『オレ、普通なんだよね』と‘主観’で思ってるだけだと思うから、そこは、私だったらOKかな? 普通だと思ってる《オレ》が、あることをきっかけに、どんどん変わっていく…そういうストーリーだったら、読んでみたいと思いませんか?」


 やんわりと指摘してくれつつ、そっと導いてくれるような素敵な文章……


 私の前文は、記念に残しておこうと思います。

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