この恋叶えてみませんか?

ゆうり

鼓動は朝から煩いです

「心陽、朝だよ。早く起きて。」

お母さんに起こされて渋々起き上がる私の名は晴家 心陽。青春謳歌したい

女子中学生。折角最高の夢を見てたのに起こされちゃって不機嫌になってる。

最高の夢って言うのは勿論好きな人との幸せな夢。私を独占しようと悪戯な

笑みを浮かべる彼とデートするっていう内容。もっと見ていたかったな。

早く着替えてご飯食べないと怒られるし着替えよっか。制服可愛くないな、

もっとお洒落したい。靴下も黒白灰だけってやだな。文句言っても仕方ない。

怒られる前にご飯食べよっと。階段を駆け下りて食卓へ向かうと朝ごはんが

並んでいた。私以外はもう食べ終わったみたいだ。私は美味しそうな

トーストにかぶりついて卵焼きを頬張った。お母さんのご飯はすっごく

美味しい。直ぐに平らげてしまうほどね。ご飯を食べ終えた私は歯を

磨く。私が歯を磨き終わったのを

確認したお母さんは私にお弁当を渡してくれる。お弁当を嬉々として

受け取った私は自分の部屋へと戻り、学生鞄にお弁当を入れると急に心が

踊りだす。今日もいるかな、話せたら嬉しいんだけど恥ずかしくて話が

続かなくなっちゃうこと多いんだよね。早く学校に行って姿を見たいな。

私は元気よく玄関まで降りていき、靴を履く。煩わしい程高鳴る胸。彼は

元気な人だし休んでたりはしないよね。何だか不安だな。私は心を決めて

玄関扉を開いて元気よくお母さんに

「行ってきます!」

と言った。お母さんは返事をしてくれ、私を送り出す。学校に行くだけなのに

ドキドキする。早く会いたいな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る