　短い渡米であったが、筒香も見れたし、現地のバドワイザーも飲めたし言うことはない。ただ戻ってきてからが大変だった、水が合わなかったこともあるのだろう日本入国時には特別チェックに引っかからなかったが、数日後発熱で丸一日臥せっていた特に体温を計ったわけではないけれど37度は越えていたと思う。

　その頃国内は旅客船の感染事故で大騒ぎ、国内にも少しづつ感染が始まっていた。まだ海外からの日本人が大量に帰国して来るタイミングではなかったが、海外旅行を公言していくことははばかられた。今回の旅でも空席が結構あった。念のためコロナの病状を診断してもらうために、電話を何度かしたけれどなかなかつながらない、やっとつながって今の症状を伝えたらもう少し様子をみるようにとのこと。私のコロナ疑惑はこの時点で終了した。

　ところが一緒に行った真ちゃんだが、日本入国時にはもちろん問題がなかったのだが、私と同じように丸一日くらいの発熱があった。真ちゃんは基本暇で時間が一杯あるので、受話器の前で一日電話かけ放題そのたびに自分の状況を説明して却下されるも、心配になってまた電話するの繰り返し。しまいには窓口の人間にすべて声だけでわかってしまうほど。それでも本人納得できず、直接事務所に行く実力行使。当然門前払いになるのだけれども、最後は折れてしまった。

　ところが何回かの診断のうち一度陽性反応が出てしまった。