積雪十センチメートルの朝

一面の雪を踏みしめる

ゆっくりゆっくり踏みしめる

ヒールを雪に突き刺しながら

雪に跡を残し行く


一面の跡を踏みしめる

そろりそろりと踏みしめる

踏み固まった雪で滑らぬように

跡に跡を重ね行く


一面のアスファルトを踏みしめる

かつりこつりと踏みしめる

靴底の雪を落としながら

鼻歌を残し走り行く


そしてまた誰かが後を追い

そしてまた誰かが先へ行く

積雪十センチメートルの朝

辛い道を進み行くための歌

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る