第20話 ほら、後ろ気をつけて

二時間目



神乃助「よーし、授業始めるぞ~!」



神乃助の担当科目は国語である。






神乃助「…………とまあこんな風にことわざってのはいろいろあってな、今度は誰かに答えてもらうか!!



じゃあ、このことわざの続きを…………辻斬!! 答えてみてくれ」





神乃助が指名したのは右側の一番後ろの席に座っているめつきの悪い少女「辻斬風流(つじきりふうる)」




普段から表情の変わらない少女で周りからは怖がられてあまり話しかけられない子である。





神乃助「犬もあるけば…………ってあれ?」





神乃助が風流の席を見直した瞬間、彼女はいなかった






するとなーんか後ろから気配するぞ?



なんか神乃助の喉にナイフが近づいてるぞ




そうだね、風流は今









風流「お前を斬る」




神乃助「ひっ!?」






神乃助の真後ろだ!!





とっさに避ける神乃助






神乃助「な、なにすんだ!?」




ナイフを持ちじわじわ近づく風流





風流「猿も木からお前を斬る、豚に真珠を添えると見せかけてお前を斬る」





神乃助「な、なんだなんだ!!」





斬りかかってくる風流!!




それを避ける神乃助!!





転「おいおいやばくねーか?💧」




神乃助「あっ!!」






心配する転の後ろに隠れる神乃助






神乃助「やーい手出しできないだろー」




転「は!?はあ!?てめえ!!あたしを囮にするつもりか!?((((;゜Д゜)))」







しかし風流はもう神乃助の真後ろ!!




風流「きーるー!!」





神乃助と転「ひいいいい!!!!」



避ける二人!!






神乃助「お助けええええええ!!!!!!」



霊菜「こっちこないでよおおおおお!!!!!!」







神乃助がしっちゃかめっちゃか逃げるせいでクラス全体巻き込まれそうになる!!





神乃助「みんなにげろー!!」







生徒達「わーっ」






神乃助「もうなんなんだよ!!!!」




逃げる逃げる神乃助




瑠璃香が神乃助に追い付きおしえてくれた!!





瑠璃香「思い出した!! あの子は好きな物を斬りたくなってしまう




いわゆる切断フェチなんです!!」







神乃助「は!?」





どっから現れたのか宇意名が答えた




宇意名「なるほど!つまり彼女は先生に恋する順丈な乙女なのね!!」






神乃助「こんな恋の表現があるかあああああああああ!!!!!!」








瑠璃香「ん?恋?」






瑠璃香は女子全員を集める






神乃助「ん?どしたみんな、速く逃げないと…………」






すると女子一同鋭い形相で神乃助を見る





転「かみせんてめえ、また他の女をたぶらかしたってことか…………(木刀を構える音)」




瑠璃香「私という女がありながらまた他の女を!!許さぬ!!万死に値する!!(槍を構える音)」





霊菜「怨念……恨み……嫉妬…………ええいこの駄神がああああ!!!!!!(お札を構える音、魅龍が手伝うポーズ)」




抹子「なんかわからないけど、これ、先生が好きだからみんなやってるとこだ!!


じゃあ抹子も先生好きだからやる!!!!(蹴りを構えるポーズ)」






小雪「はわわわ!!!!!!皆さん!!皆さん!!皆さん!!先生ごめんなさいですううううううう!!!!!!💦💦💦💦💦💦(なんかよくわからないけど自分もやらなきゃ後で皆に責められるので取り合えず加わるプレイング )」








神乃助「ひいいいいいいいい((((;゜Д゜)))」





風流「私の愛情表現…………」






女子一同「受け取って~!!!!」







神乃助「愛情お断りだああああああ!!!!!!」






※武器さえなければ一人の男がたくさんの女子に追いかけられるキャッキャウフフなシチュエーション






宇意名「あら先生モテモテね!!」






ズビシュッ!!バキッ!!ドカッ!!






※武器さえなければ一人の男がたくさんの女子にイチャイチャお触りされてるシチュエーション












風流「…………あっ」












風流「今度は見てるあなたが好きになったかも…………斬る!!」








ボロボロ神乃助「やめなさい!!」








続く
















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