第17話 私1話からいましたよ

神乃助「ふんふんふふーん♪


さあ皆!出席とるぞ~♪」




なんだかご機嫌な神乃助


転「なんか家にいるときも朝からあんな調子できもちわりいんだよなあ」



瑠璃香「普通な子が転入してきたからじゃない?」





そう、神乃助が待ち望んでいた普通の生徒



菊之が来てくれたのがとても嬉しいのだ





出席を読み上げていく神乃助





神乃助「旭魂、旭魂魅龍(あさひだま、みりょう)!!」




読み上げるが返事がない




神乃助「……また欠席か?いつもいないんだよなこの生徒だけ」




だがそこで霊菜が手を挙げて




霊菜「先生、大変申し訳ないのだけれど」



霊菜は誰も座っていない筈の席を指差して




霊菜「いるのよ彼女そこに、第1話から」






神乃助「…………は?」





霊菜「今、見えるようにしてあげるから」




霊菜はぶつぶつ何かを念じて




霊菜「きええええええい!!!!」




空いてる席が爆発した!!





神乃助「うお!?」






煙の中から影が見えた





魅龍「けほっ!けほっ!何をするのじゃ霊菜!!」




現れたのはこれまた銀髪ロリな少女



また小柄かとは言ってはいけない





神乃助「あ…………あ…………」



魅龍「む?なんじゃ?お主」





神乃助「あのですね…………その…………」




口をパクパク震わせて神乃助の指差したのは魅龍の下半身






神乃助「足…………ないんですけど!!!!!!!」






魅龍「む?そりゃそうじゃろう」




霊菜「仕方ないじゃない、魅龍は




[マジモン]の幽霊だもの」






神乃助「………………」






黒板に自分の頭をガッ!!とぶつけ酷く落ち込む神乃助





神乃助「(また……人として軸がぶれている奴か…………)」




魅龍「なんじゃ!!失礼な男じゃな!!」




転「しゃあねーよ、前回普通の子が来て少し気が楽になったと思ってたんだぜ、かみせん」




瑠璃香「まずギャグ小説の時点でそんな都合のいい展開が待ってるわけないでしょう」




宇意名「メタいわよ、瑠璃香ちゃん」






はあーとため息をついては頭を黒板にぐりぐりする神乃助





神乃助「何でだよ……いいじゃんこの前普通キャラだしたんだからそこで一旦ストップで、何で休み無くキャラ増やすんだよ筆者バカだろ」




小雪「はわわわ💦💦💦💦」





宇意名「大丈夫!!」




宇意名が励まそうとフォローする






宇意名「きっとこのクラスのレギュラーキャラが全員揃った暁には



今後、[隣のクラス]も待っているから!!!!!!」





神乃助「隣のクラスとか言うなああああああああああああ!!!!!!」





抹子「先輩とか後輩とか生徒会とか他の先生とかもあるよね!!」





神乃助「やめろおおおおお!!!!増やすなああああああああ!!!!!!」





筆者「」










筆者「クスッ」











魅龍「って、ワシを無視するなああああああああ!!!!!!」





さっきから話がそれて魅龍がとうとうキレだした!!!!!!





魅龍「大体今回の主役はワシじゃろうが!! キャラ増やしてく前にちゃんと今回メインのキャラの話をしっかりやれ!!」





神乃助「そうだった💧


で、……幽霊なんですよね?」





魅龍は自信満々に答える




魅龍「いかにも!! ワシはお主らが入学する30年前からずーっと、この学校で自殺してここにいる霊なのじゃ!!」




転「30年前ってマジかよ!?」



瑠璃香「これから魅龍さんって呼ばないと!!💦💦」




ふふんと、天狗になる魅龍



しかしそこに霊菜が冷静な突っ込みを入れてしまう




霊菜「え、でもそれって生きてたら今ロリばばあよね」





魅龍「…………((((;゜Д゜)))




誰がロリばばあじゃ!!!!!!!!」






霊菜「30年も成仏しないなんてどんだけ未練がましいの、おばさま」



クスッと煽る霊菜





魅龍「なんじゃ小娘が!!💢



お前みたいな若僧にワシの気持ちなぞ理解できんわい!!




待ち人を……いつまでも……待ってる未練がましい情けない幽霊の気持ちなぞ……」




待ち人、その言葉を口にした瞬間魅龍もしゅんと落ち込んでしまう





神乃助「…………なるほどな、そういう理由か」




悟った神乃助





魅龍は涙目になりながら神乃助に訴える




魅龍「のお、 お主神様なんじゃろ?



ならワシの願い聞いてくれるかの……?」







神乃助「…………………………」





目を閉じて神乃助の過去もフラッシュバックする





神乃助「…………(似てるな)」





そして神乃助は微笑みながら





神乃助「わかりました」





魅龍の前にたって少し御辞儀をし





神乃助「神として、あなたを無事[卒業]させます」





魅龍「…………!!」






照れながら下を向いて





魅龍「よ……宜しく頼む」



神乃助「…………」






神乃助「はい!!勿論!!」




しかし神乃助の内心




「(やっべえー!!でも俺まだ神の力戻ってねーんだけど!!なにかっこつけて発言してんだよ!!バカ!!俺のバーカ!!💧)」















霊菜「…………」



何かを考える霊菜






瑠璃香「よくない」





神乃助と魅龍「ん?💧」





瑠璃香「未練がましいのはよくないわ」




ゆらりと立ちながら十字架とお札を持つ瑠璃香






瑠璃香「しっかり成仏しないとね♥」





魅龍「ひっ!?」






瑠璃香「うばあああああああああ!!!!!!」





神乃助「うわあああああ走ってくんなああああ!!!!!!」




魅龍「ひいいいい!!!!幽霊より生きてる人間の方がよっぽど怖いんじゃああああああ!!!!!!」








終わり








抹子「こんな無理矢理なオチが無ければね~、まともに終われたのにね~」




宇意名「でもギャグ小説として成立しないわよ、抹子ちゃん」



























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