ヨーダ達の帰還

コルサントに戻ったオポーとヨーダを待ち構えていたのは女帝テタを始めとした大臣

そして上位の剣聖達だった。


「待って居たぞヨーダ!! オポー!! ・・・クワイは如何した?」

「実はとある村で殺害されまして・・・」

「何だと!?」


テタは驚愕した。


「連中は見た事も無い武器を持っていました、 不覚を取る可能性も有ったので

念の為に帰還しました、 直ぐにでも討伐を!!」

「そうしたい所だが・・・シャリ王国との戦争が有る」

「シャリ王国との戦争?」

「早馬で届けた手紙に書いてなかったか?」

「早馬で来たメッセンジャーも殺されて・・・知らなかったです」

「そうか・・・では説明しよう」


テタが事情を説明した。

鶴帝国八十八聖剣序列八十八位『含針』のアシュラ

序列八十七位『マカナ』のキアン、 序列八十六位『アイスピック』のボビー

序列八十五位『契木』のパートラ、 序列八十四位『熊手』のジェンパ

序列八十三位『ポールウェポン』のリーアムの六人がシャリ王国に潜入した際に

殺害され戦争の準備をしているのだと。


「剣聖がこうも立て続けに撃破されるとは・・・

何か良く無い事に兆しでしょうか・・・」

「何を言っとるんじゃオポー、 剣聖が殺される事自体が既に悪い事じゃ

陛下、 ここは外交的に何かリターンを得るとかでは如何じゃろうか?」

「つまり戦争をするなと?」

「戦争は外交のカードです、 戦争をちらつかせて

こちらが有利になる条約を結ぶとか方法は幾らでもあるでしょう」

「向こうが完全に戦争をする構えだ」

「すると向こうには何かしらの手が有ると言う事ではないですか?」

「そうかもしれん、 だがしかし剣聖達と強力な軍事力が居るのならば問題は無いだろう」

「不安ですなぁ・・・」


ヨーダは不安になっている。

彼は強さのみならず冷静さも強いのだ、 だからこそ老齢になっても生き残れるのだ。


「ヨーダ様、 師匠が・・・」


序列四位『大太刀』のオビワンが涙を流しながらやって来た。


「すまなんだ・・・」

「いえ・・・師匠も覚悟の上だったと思います・・・」

「それで陛下、 村は如何しますか?」

「うむ、 シャリ王国との国境線に兵が集まりつつあるらしい

そこでまずは国境を落そうと思う、 主戦力は国境に

さっき言った村には剣聖を20人送ろう、 それだけ居れば足りるだろう?」

「送る剣聖は如何しますか?」

「ヨーダ、 お前に一任しよう、 村の連中を知って居るのはお前だからな

的確な人選が出来ると信じている」

「分かりました、 しかし剣聖だけでは不安です」

「なら帝国陸軍から一個中隊を出そう」

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