現実への帰還

闇のスシブレーダー達が囚われている区画に向かうオイル・サーディン。

長い長い廊下を進んで行く。


「面倒になって来たな・・・戻って外で待つか・・・」


空間が異常なのは推測出来ていたがこんな事になっているとは予想外だった。

面倒になったオイル・サーディンは鉄格子の有る所まで戻って来た。


「え? どうかしたんですか?」

「いや、 走ったが廊下が長い・・・

如何やら空間が捩れている様だ、 他のヤミ・マスター・・・」


そこまで言って止まるオイル・サーディン。

サーアイの後ろ姿が見える。


「俺がここに入って戻って来るまでどの位の時間が経った?」

「え?」

「答えろッ!!」

「じゅ、 10秒も経っていないかと・・・」

「・・・・・」


如何やら時間が捻じ曲がっている事に気が付いたオイル・サーディン。


「ふむ、 如何やらここは思った以上に有用な所らしい」

「え?」


入っている間の時間が延びるのならば色々悪用出来る空間だと気が付いた。


「何でもない」


これは凄い秘密を得た、 と笑うオイル・サーディン。

これを使えば・・・・・


「!?」


オイル・サーディンは振り返る。


「如何しました?」

「来るっ!!」

「来るって」


カラースプレーが塗されたスシブレードがソルジャースシの頭を貫いた!!


「ぐはっ!!」

「・・・・・」


オイル・サーディンは自身のスシブレードを取り出した。

オイル・サーディンのスシブレードはその名の通り

オイル・サーディンである、 いわしを油に漬けて加熱したものである。

油で艶やかに輝いている。


「何者だ!?」

「カラースプレーだ」


カラースプレーが闇から現れる。


「痴女!?」

「御洒落だ!!」


カラースプレーのカラースプレー寿司が飛び掛かる!!


「無駄ァ!!」


オイル・サーディンもオイル・サーディンを放つ!!

油で弾かれてしまいカラースプレーが飛ばされる!!


「甘いわ!!」

「こっちの台詞だ」


闇から次々と現れる、 闇のスシブレーダー達。


「え・・・おい・・・ちょ・・・ま」


オイル・サーディンの静止も聞かずに

大量のスシブレードがオイル・サーディンを襲う!!


「うおおおおおおおお!!! 舐めるなああああああああああああ!!」


オイル・サーディンは体から油を噴出して油で全身をコーディングし

スシブレードを弾き飛ばした!!


「如何だ!!」

「ならばこうだ!!」


サイが頭から唐竹割にする!!

頭から真っ二つになるオイル・サーディン!!

流石に剣を弾く事は不可能だったか!!


「さぁ!! 行こう!!」

「「「おう!!」」」

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