再開

地下墓地の先にどんどん進む墓守とバルド一行。

しゃれこうべで造られたアーチ、 人骨で造られた柱。

髑髏の装飾、 と何処を見ても人の骨だらけである。


「・・・・・」


女性陣は気分が若干悪くなっている。


「悪趣味・・・葬るのならこんな事しなくても・・・」

「これは死を忘れない為らしいだァ」

「ここ独自の宗教観と言う奴だな」

「そんなモンだァ、 そろそろ最奥だァ」


迷路の様な構造を進んで行くと、 最奥の部屋に辿り着いた。


「ボスぅ、 お客さんだァ」


カウボーイハットの男が机に脚を乗せながら横になっていた。


「客かぁ、 やっと来たかー」


カウボーイハットの男がバルド達に顔を向けた。


「!!」


バルドはつかつかとカウボーイハットの男に歩む寄ると殴り飛ばした。


「がっ!! いってぇなバルド!!」

「この裏切り者が!! お前のせいでどれだけ僕達が苦労したと思っている!!」

「けっ、 知るかよ!! レーアが俺を取り立てなかったのが悪い」

「お前如きを取り立てる訳無いだろう!! この騎士見習いの怠け者が!!」

「んだとぉ!? 今は俺はヤミ・マスターの実力を持つんだ、 俺と戦ってみるか?」

「良いだろう!! やろうじゃないか!!」

「ストップ!! ストップー!!」


グレンが二人の間に割って入る。


「如何したの急に!! アンタらしくも無いよバルド!!」

「如何したもこうしたも無い!! この男はジューン!!

レーア様を拉致して闇寿司に引き渡した裏切り者!!

この男のせいで反乱軍は混乱し空中分解してしまった!!

ハルト様もこの男が遠因で死んだも同然!!」

「おいおいハルトのおっさんは俺は知らんぞ」

「貴様ァ!! 白々と!!」


殴りかかろうとするバルドを止めるグレン。


「バルド、 コイツを殺すのは事が終わってからだ」


ハウがバルドを諫める。


「おいおい、 ハウさん、 怖い事を言うなぁ」

「お前は殺されても可笑しくない位恨まれているんだ」

「そうかよ、 俺だって闇寿司には力を得て感謝はしているが

ダークネスシ帝国には恨みが有る、 とりあえずここは協力しようじゃないか

ダークネスシ帝国と共に戦う同志として」

「一度裏切ったお前を信用する事は難しい」

「だが俺を信じないと話は始まらないぜ?」

「・・・・・」


ジューンを憎々し気に見るハウ。


「まぁてめぇが裏切ったお陰でバルドがスシブレードの知識を得たんだ

そこは感謝しても良いのかもしれない」


ゴハンが割って入る。


「ゴハン!!」

「そうなのか、 じゃあ俺に感謝しろ」

「まぁそれを差し引いてもてめぇは後で打っ殺す

とりあえず情報を吐け」

「・・・・・分かったよ」

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